- 2022.10.21
ユーザビリティとは?ホームページ制作で利用する考え方
ホームページにおけるユーザビリティとは、簡単に言うと、訪問者にとって使いやすいかどうかになります。
Webサイト制作会社は、ホームページを作る際には、ユーザビリティを考えていますが、エンドユーザーが本当に使いやすいかは別問題です。
そのため、クライアントもしっかりと検討する必要があり、Webサイト制作会社から出てきたウェブデザインやテストサイトを確認することが大切になっています。
ホームページにおけるユーザビリティとは
ユーザビリティとは、ユーザーの使いやすさの意味になります。
ただ使いやすいという曖昧な言葉だと、少し分かりづらく、国際規格になるISO 9241-11では、以下と定めています。
「製品を利用者が、目的を達成するために、いかに効果的で効率的に、満足できる使い方ができるかの度合い」
これがユーザビリティの概念になり、使いやすさと一言で説明をするよりも、具体的になっています。
そして、この概念をホームページに当てはめれば、訪問者は御社サイトで本当に満足ができるようになります。
とは言っても、これまでまったく意識して来なかったウェブマスターが、上記情報だけで、完璧にマスターして、すぐに使いこなすにはハードルが高いです。
そのため、ウェブマスターになった日から、しっかりとユーザビリティを考えながら、さまざまなホームページを閲覧し、少しずつ理解をしていく必要があります。
実際に、当社も10年以上ホームページ制作を提供していますが、まだまだ完璧とは程遠い状態になっています。
短期で達成と考える必要はなく、今日より明日、明日より明後日と言うように、少しずつ成長していくべき内容になっています。
訪問者を思い浮かべながら制作するのがユーザビリティ対策
ユーザビリティに最適化するのは、Webサイト制作会社にとって使命と言っても過言ではありません。
ただ、この考え方は非常に難しく、短期でどうにもならないですし、さらには特効薬的な対策も具体的には見当たりません。
だからと言って、やる必要がないというわけではなく、今自分ができる最高のユーザビリティでホームページ制作に取り組む必要があります。
もちろん、考え方だけではなく、実は、ある程度テンプレート化されたフレームワークが存在しています。
では、そのフレームワークをご紹介したいと思います。
以下内容は、御社サイトと訪問者を思い浮かべながら確認作業を行えば、より最適化できるようになります。
ちなみに以下は、当社が意識しているポイントであり、他にもさまざまな考え方が存在しています。
レイアウトを統一
ウェブデザインでレイアウトを統一化しましょう。
例えば、テキストリンクであれば、ページごとにリンクの仕様を変えるではなく、全ページで共通化させる方が訪問者にとって分かりやすいです。
さらには画像リンクは、リンクであると一目で分からなくてはなりません。
また、レイアウトの統一とは少し違いますが、ユーザーが見たときに、見えないくらい小さな文字や画像、リンクなどは絶対にいけません。
ユーザーが見たときに良い印象を与え、誤操作をしないために、適切にレイアウトに整えれば、ユーザビリティを意識したホームページ制作となります。
重要コンテンツは展開やタブボタンで隠さない
昨今、展開やタブボタンを利用するホームページを制作するケースが増えました。
展開やタブボタンを利用すれば、スペースを有効活用ができるので、当社ホームページ制作でも有効活用しています。
ただ、ユーザビリティを考慮していくと、重要なコンテンツに対して展開やタブボタンを利用する際には注意が必要です。
重要コンテンツを隠してしまうと、ユーザーが情報を閲覧するには、1クリックという動作が必要になります。
ワンクリックくらい気にする必要がないと思われるかもしれませんが、訪問者はリンクをクリックする行為は多少ですがストレスを感じるのです。
展開やタブボタンの利用は、駄目だとは思いませんが、重要コンテンツはユーザーがクリックなどのアクションせず閲覧できるようにしなくてはなりません。
クリック数を意識する
ホームページ制作では当たり前に言われていますが、ユーザーが気になる情報へ移動する際のクリック数を最小化しましょう。
このときに、トップページから訪れた訪問者に対しては、できる限り3クリック以内でユーザーが求めるページへ誘導する必要があります。
単純に「トップ→カテゴリー→詳細ページ」という流れで考えると良いでしょう。
ここで、4や5クリックが必要になってしまうページがある場合は、速やかに改善を行い、できる限り少ないクリック数でユーザーが目的ページへたどり着ける仕組みにしましょう。
実際に、これまでの実績でアクセス解析を見ると、カテゴリーなどはスムーズなクリックをしてくれます。
ただ、その他のページでクリックは、ユーザーには抵抗があり、そこまで高いクリック率にはなっていません。
正しい考え方としては、クリック数を減らして目的ページへ移動できる点と、本当に利用されるリンクのみに限定していくのがベストでしょう。
不要な情報は掲載しない
ホームページ制作後のSEOでも言えますが、タイトルタグとまったく関係がない情報が掲載されているウェブページは検索順位が上がりません。
このSEO効果がかなり着目されていますが、ユーザーにとってもストレスです。
情報を閲覧していて、自分が知りたい情報以外が掲載されていると、読み飛ばしてはくれますが、その量が多いと、このページには自分が知りたい情報はないと思ってしまいます。
これでは、決してユーザー目線になっているとは言えません。
そうならないためにも、必ずタイトルタグを意識して原稿を作成しましょう。
当社としては、この不要な情報を掲載しないのは、もっとも難しい内容であると考えるくらい、難易度が高くなっています。
公開当初から完璧を目指す必要はなく、サイト運営の中で、少しずつユーザビリティに最適化されたホームページへと成長させるのがベストでしょう。
メールフォームの使いやすさ
最後に、メールフォームの使いやすさも、ユーザビリティ対策になっています。
このメールフォームの使いやすさはEFO対策と呼ばれていて、必ず実装しましょう。
主なポイントは以下になっています。
- 無駄な入力項目を増やさない
- 書式を固定しない
- 入力作業を助ける
- 必須事項を明記する
どの対策も、ホームページ制作では当たり前に行われていて、それほど意識しなくても、最適化は行えると思います。
ユーザビリティが高いホームページのメリット
ユーザビリティを高めるメリットは、SEOと成約効果です。
SEO効果
当社はSEOに強いホームページ制作を提供しています。
SEOに強いホームページ制作では、クローラビリティ対策など、他の要素も必要になってきますが、ユーザビリティ対策が最も大切だと思います。
と言うのも、グーグルやヤフージャパン、マイクロソフトビングなど、主要な検索エンジンは、検索結果をユーザーに最適化しています。
そのため、ユーザー目線であればあるほど、実は上位表示ができる可能性が高まります。
もちろん、SEOテクニックが一切不要だとは言いませんが、それでもユーザビリティに最適化するだけで、上位表示ができる可能性が大きく高まります。
成約効果
扱いやすく、ウェブデザインが魅力的であれば、当然成約率が高くなります。
ただし、ユーザビリティに最適化=成約率が高くなるケースは非常にまれです。
基本的には、公開後、グーグルアナリティクスなどのアクセス解析を利用して、ユーザーが操作に困っているや、ニーズが異なる箇所を見つけて改善しなくてはなりません。
このアクセス解析を使った改善は、ユーザビリティ対策において、もっとも大切であると思われ、ある程度集客力がついてくれば、必ず実施しましょう。
ユーザビリティを意識したホームページ
集客と成約効果があるユーザビリティ対策は、ホームページ制作時から行うべき内容です。
ホームページ制作時には、ウェブマスターやWebサイト制作会社が、これまでの経験からユーザビリティを追求します。
そして公開後は、SEOで成果を出す手段として、ユーザビリティを高めていけば、少しずつ検索順位が高まっていき、多くの見込み顧客が集客できるようになります。
その後、集客ができれば、アクセス解析を利用して、数値データから改善すれば、本当に扱いやすく成長し、成果を出せるようになります。
このように、成果を出すには、ユーザビリティへの意識は必須になっていて、ぜひこの機会に意識してみましょう。
そうすれば、いきなり成果が倍増はないと思いますが、少しずつ成果が向上していきます。