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クロール済み - インデックス未登録とは?増加の原因や解決策

Googleサーチコンソールを確認していて、クロール済み - インデックス未登録と表示されたページを見かけたことはないでしょうか。ページがクロールされているのに検索結果に表示されない状態は、放置してもよいのか、それとも対応すべきなのか迷う方も多いはずです。

このページでは、クロール済み - インデックス未登録となる原因や、検索インデックスに登録されない理由、そして対策方法について解説します。

目次

クロール済み - インデックス未登録とは

Googleサーチコンソールのカバレッジレポートに表示されるクロール済み - インデックス未登録は、Googleがそのページをクロールしたものの、インデックスには登録されなかった状態を指します。つまり、URL自体はGoogleに認識されているものの、検索結果には表示されないという扱いになります。

この状態は一見エラーのようにも見えますが、サーチコンソール上では除外として扱われるため、特に通知が出るわけではありません。そのため、Web担当者や運営者が気づかずに放置してしまうことも少なくありません。

クロール済み - インデックス未登録のステータスは、すぐに大きな問題になるわけではありません。登録済みのURLに対して5%未満くらいであれば、実害はほとんどないことが多いと考えられています。

ただし、数が増えてくると、Googleから、インデックスする価値がないページが多いサイトと評価される可能性もあるため、注意が必要です。まずはこのステータスの意味を正しく理解し、自サイトの状況を確認することが大切です。

クロール済み - インデックス未登録が与えるSEOへの影響

クロール済み - インデックス未登録は、該当ページだけでなく、サイト全体の検索パフォーマンスに影響を与えることがあります。以下では、代表的な影響を紹介します。

該当ページが検索結果に出てこない

クロール済み - インデックス未登録となったページは、Googleの検索インデックスに含まれていないため、検索結果には表示されません。情報として有益であっても、ユーザーの目に触れる機会を失ってしまうため、流入が見込めず、コンバージョン機会の損失につながる可能性があります。

特に狙っていたキーワードに対するページや、重要なページがこの状態にある場合は、早急な対応が必要です。

数が増えるとサイト全体のSEOにマイナス影響がある

クロール済み - インデックス未登録のページがサイト内で大量に存在する状態は、Googleに、品質の低いページが多いサイトとみなされるリスクがあります。

特に、サイト全体の登録済みページ数に対してクロール済み - インデックス未登録のページが5%を超えるような状況では、ドメイン全体の評価が下がり、他のページの順位にも影響することがあります。

そのため、たとえ個別のページで深刻な問題がなさそうに見えても、件数が多い場合にはサイト全体の構造やコンテンツの質を見直すことが重要です。

クロール済み - インデックス未登録が増加する原因

クロール済み - インデックス未登録が増えてしまう背景には、ページの内容や構造に関わるいくつかの要因が考えられます。ここでは、代表的な原因を紹介します。

低品質コンテンツになっている

ページの情報量が極端に少なかったり、ユーザーにとって有益とは言いがたい内容の場合、Googleはそのページを検索結果に表示する必要がないと判断することがあります。

特に文字数が少なく、独自性に欠けるようなページはクロールされたとしてもインデックスされずに除外される傾向があります。類似ページとの差別化や、検索意図に合った情報の補強が行われていないページは価値の低いページとみなされやすく、クロール済み - インデックス未登録の原因となります。

重複コンテンツになっている

同じような内容のページが複数存在している場合、それらは重複コンテンツとして扱われる可能性があります。Googleは、検索ユーザーにとってどれか1つで十分と判断すると、他の類似ページをインデックスしないことがあります。

たとえば、タグページやカテゴリーページ、パラメーター付きURLが内容的にほぼ同一である場合、どれかがクロール済み - インデックス未登録となることがあります。

関連ページが低品質と判断されている

該当ページそのものに問題がなくても、関連ページの品質が低いと、Googleはそのページも含めて全体的に評価を下げることがあります。

たとえば、同じカテゴリー内に内容の薄いページが多い場合、グループとして低品質と判断される可能性があります。特定のディレクトリやカテゴリに、Googleにインデックスされていないページが集中しているようであれば、その構造やコンテンツ内容を見直すことが重要です。

Googleが判断ミスをしている

実際には問題のないページであっても、Googleの一時的な評価やアルゴリズムの変動により、誤ってクロール済み - インデックス未登録になるケースもあります。

この場合は、時間の経過とともに自然にインデックスされることもあるため、特に急ぎでなければしばらく様子を見るという選択肢もあります。ただし、継続的にクロール済み - インデックス未登録が続く場合は、改めてコンテンツや構造に見直すべき点がないか確認した方が安心です。

クロール済み - インデックス未登録の確認方法

まずは、どのページがクロール済み - インデックス未登録になっているのかを正確に把握することが重要です。確認にはGoogleサーチコンソールを利用します。カバレッジレポートとURL検査の2つの機能から、対象ページを特定することができます。

カバレッジレポートから

Googleサーチコンソールのページレポートにある除外ステータスの中に、クロール済み - インデックス未登録という項目があります。

Googleサーチコンソールのクロール済み - インデックス未登録の場所の画像

ここをクリックすると、Googlebotがクロールはしたものの、インデックスに登録していないページの一覧が表示されます。

Googleサーチコンソールにあるクロール済み - インデックス未登録のリストの画像

このリストをもとに、クロール済み - インデックス未登録となっているページを把握し、それぞれに対して適切な対応を進めていくことが可能です。

まずはサイト全体の状況を把握する意味でも、ここからの確認が基本となります。

URL検査から

特定のページについて詳しく調べたい場合は、サーチコンソールのURL検査ツールが役立ちます。画面上部の検索欄に対象ページのURLを入力すると、そのページのインデックス状況が表示されます。

GoogleサーチコンソールのURL検査からクロール済み - インデックス未登録を確認する方法の画像

クロール済み - インデックス未登録と出た場合は、Googleがページをクロールはしているものの、検索結果には載せていない状態です。

GoogleサーチコンソールのURL検査からクロール済み - インデックス未登録を確認する方法の画像

URL単位で確認できるため、ピンポイントで調査したいときに便利です。

クロール済み - インデックス未登録の解決策

クロールされたページがインデックスされない場合、放置していても自然に解消されるケースはあるものの、重要なページであれば積極的に対策を講じる必要があります。ここでは、クロール済み - インデックス未登録の解決策を紹介します。

サーチコンソールでURL検査を行う

サーチコンソールのURL検査ツールを使えば、対象のページが現在どのような状態にあるかを確認できます。

もしクロール済み - インデックス未登録と表示されている場合は、そのページに対してインデックス登録をリクエストすることで、再評価の対象にすることが可能です。

サーチコンソールからサイトマップを送信する

RSS/AtomフィードやXMLサイトマップをGoogleに送信しておくことで、インデックスされるべきページを明示的に伝えることができます。

特にページ数が多いサイトでは、サイトマップの最適化が効果的です。

該当ページのコンテンツの品質を高める

インデックスされない理由の多くは、コンテンツの質に起因しています。情報が薄かったり、他サイトと類似した内容だったりすると、Googleにとって価値がないと判断されることがあります。

独自性を意識して内容を見直し、ユーザーの検索意図を満たすようにリライトすることが有効です。

関連ページの品質を高める

単独のページだけでなく、その周囲の関連ページの質も評価に影響することがあります。

例えば、カテゴリ内の複数ページが低品質と判断されている場合、その構造自体がインデックスの妨げになっていることもあります。ディレクトリ単位や関連する内部リンク構造を見直し、全体的な品質向上を図ることが効果的です。

内部リンクを充実させる

Googleがページの重要性を判断する上で、内部リンクの有無は重要な要素のひとつです。

該当ページに向けた内部リンクが少ない、または全く存在しない場合、クロールされても重要性が低いとみなされ、インデックスが見送られる可能性があります。適切な位置からのリンクを追加することで、評価改善が期待できます。

表示速度を改善する

表示速度が遅いページは、ユーザー体験の面でも検索エンジンからの評価の面でも不利になります。

特にモバイル環境ではスピードの遅さが顕著に影響するため、画像の圧縮、不要なスクリプトの削除、キャッシュの活用などを行い、ページの読み込み速度を最適化しましょう。

良質な被リンクを集める

外部からの評価を高めるためには、信頼性のあるサイトからのリンクを獲得することも効果的です。

SNSでの拡散や、関連性の高いサイトへの紹介依頼など、ナチュラルリンクの獲得を目指すことで、Googleにとってインデックスすべき価値あるページと判断されやすくなります。

通常のページ以外でクロール済み - インデックス未登録になりやすい対象

クロール済み - インデックス未登録は、通常のHTMLページ以外にも発生することがあります。ここでは、よく見られる対象別にその傾向と対処のポイントを紹介します。

PDFファイル

PDFファイルもGoogleにクロールされますが、インデックスの対象外になることがあります。

とくに本文に重複や情報価値の低い内容が含まれている場合、クロール済み - インデックス未登録として処理される傾向があります。PDFの構造やテキスト抽出性、meta情報の設定なども影響します。必要に応じてHTMLページへの変換も検討するとよいでしょう。

ページネーションの2ページ目以降

ブログなどの記事一覧ページなどで、2ページ目以降がクロールされたにもかかわらず、インデックス未登録となることがあります。

Googleは最初のページを重視し、続きのページを重要視しない傾向があるためです。ただし、2ページ目以降にもオリジナルの内容がある場合は、構造やリンクを工夫することで、インデックスされる可能性があります。

canonicalが付与されたパラメーター付きURL

URLにパラメーターが付いたページにcanonicalが設定されていると、そのページ自体はインデックス対象外になることがあります。

これは、Googleが正規のURLに評価を集約しようとするための処理です。意図通りであれば問題ありませんが、重要なページが間違って正規化されていないかどうかは確認が必要です。

画像ファイル

画像ファイルもクロール対象となりますが、内容や構造によってはインデックスされない場合があります。

とくにWebP形式では未登録となる事例も多くあるので、もし画像のクロール済み - インデックス未登録でお困りの場合は、画像がクロール済み - インデックス未登録になったときの原因と対処法のページをご覧ください。

RSS/Atomフィード

RSS/AtomフィードのURLも、Googleがクロールはするもののインデックスに追加しない処理が行われることがあります。これは多くの場合、コンテンツの重複や機械的な情報構造に起因しています。

フィードのクロール済み - インデックス未登録でお困りの場合は、feedがクロール済み - インデックス未登録になる原因と解決方法のページをご覧ください。

クロール済み - インデックス未登録で効果がない対策方法

クロール済み - インデックス未登録のページを復活させようとしても、方法によっては効果がないばかりか、かえって状況を悪化させてしまうこともあります。ここでは、よくある非推奨の対応策について解説します。

URLの変更

一部のサイトでは、クロール済み - インデックス未登録のページのURLを変えることで状況を打開しようとするケースがあります。

しかし、URLの変更だけでは根本的な解決にはなりません。インデックスされない理由がコンテンツの質や構造にある場合、新しいURLも同じ評価を受けてしまい、結局クロール済み - インデックス未登録の状態が続くことになります。

また、URL変更により、内部リンクや外部リンクが切れるリスクもあるため、慎重に判断する必要があります。

ページの削除

対象のページを削除してしまえば、たしかにクロール済み - インデックス未登録の状態は解消されますが、それでは本末転倒です。

検索流入のチャンスを自ら失うことになり、長期的に見てサイト全体の価値が下がる可能性も否定できません。特に、削除するページがユーザーにとって有益であったり、内部リンクでつながっている場合は、削除以外の改善策を優先すべきです。

ページを改善せずにURL検査

サーチコンソールのURL検査ツールからインデックス登録をリクエストするだけでは、確実なインデックス登録にはつながりません。

ページの品質が低いままでは、同じ理由で除外される可能性が高いため、検査前にコンテンツの見直しを行うことが大切です。品質や構造に問題があるページをそのまま再送信するのは、時間と労力の無駄になります。

クロール済み - インデックス未登録に関するよくある質問

ここでは、クロール済み - インデックス未登録でお困りの多くの方から寄せられる疑問や不安について、実務的な視点で回答します。誤った対応を避けるためにも、正しい理解を深めておきましょう。

大量に発生している場合はどうすればいい?

クロール済み - インデックス未登録のページが数十、あるいは数百単位で確認される場合は、単一ページの問題ではなく、サイト全体の品質や構造に根本的な課題がある可能性があります。

まずは共通するパターンを洗い出し、コンテンツの質・内部リンク・構造・表示速度など複数の要素を総点検することが大切です。原因が複数あるケースも多いため、一つ一つの改善を積み重ねるアプローチが効果的です。

canonicalタグで関連ページへURLを正規化してもいい?

canonicalタグを使って関連性の高い別URLに正規化することで、クロール済み - インデックス未登録を回避できる場合もあります。

ただし、対象ページと正規化先の内容が大きく異なると、Googleに矛盾した信号を送ることになり、逆に評価を落とすリスクがあります。あくまで、内容がほぼ同一であることを前提に使用するのが基本です。

間違った使い方をすれば、正規化先ページの評価にも悪影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

該当ページにnoindexを設定してもいい?

noindexタグを設定すると、Googleに対して、このページはインデックスしないでくださいと明確な指示を出すことになります。そのため、どうしても検索結果に出したくないページには有効です。

ただし、noindexを設定してしまうと、クロール済み - インデックス未登録の状態から抜け出すことはできません。設定する前に、対象ページの意図と価値をよく見直す必要があります。

放置していても問題はない?

1件や2件であれば大きな問題になることは少ないですが、該当ページがユーザーにとって有益な内容である場合や、重要なキーワードで上位表示を狙っているなら、放置するのは得策ではありません。

特に、該当ページがサイト全体の内部リンク網に関わっていたり、他のページとの関係性が強い場合は、間接的に評価を落とすリスクも考慮すべきです。ページの重要性に応じて、対応の優先順位を決めることが重要です。

クロール済み - インデックス未登録のまとめ

クロール済み - インデックス未登録は、Googleにクロールされていながらも検索結果に表示されない状態を指します。ページ自体に致命的なエラーがなくても、品質が低いと判断されたり、構造的な問題があったりするとインデックスが見送られることがあります。

少数であれば大きな問題にはなりにくいですが、増加傾向が続くとサイト全体の評価に影響を及ぼすリスクがあるため、早めの対処が望ましいです。

まずはGoogleサーチコンソールで状況を把握し、原因ごとに適切な改善を進めていくことが重要です。また、対象となるのがページ以外のケースもあるため、PDFや画像なども含めて総合的に確認しておくと安心です。

なお、似た用語に、検出 - インデックス未登録と呼ばれるステータスもがあります。詳しくは、検出 - インデックス未登録とは?のページをご覧ください。

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