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画像がクロール済み - インデックス未登録になる原因と対処法
Googleサーチコンソールに画像がクロール済み - インデックス未登録と表示されることがあります。画像はページの検索順位に与える影響が小さいため、放置されるケースも少なくありません。しかし、画像が大量に除外されると、サーチコンソールのレポートが見づらくなり、重要なページを見落とすリスクがあります。
当ページでは、画像がクロール済み - インデックス未登録になる原因と対処法、避けるべき対応を解説します。
目次
画像がクロール済み - インデックス未登録になったときの弊害
画像がクロール済み - インデックス未登録と表示される状態が続くと、SEOに悪影響を及ぼす可能性があります。ここでは、特に注意したい弊害について紹介します。
レポートが見づらくなる
Googleサーチコンソールのカバレッジレポートでは、クロール済み - インデックス未登録に該当するURLが一覧で表示されます。
画像が大量にクロール済み - インデックス未登録に分類されると、レポートが見づらくなります。その結果、改善すべきページを見落としたり、確認に時間がかかったりと、運用上のムダが生まれやすくなります。
ページのSEO効果が落ちる可能性がある
Googleは、画像のインデックス状況がページの評価に直接影響するとは明言していませんが、間接的な影響は無視できません。
たとえば、本文の内容を補足する画像がクロール済み - インデックス未登録となっている場合、Googleがページの内容を正しく把握できず、情報の網羅性やユーザー理解の観点でマイナスに働く可能性があります。また、こうした画像が多数あると、検索エンジンから品質の低いページと見なされるリスクがあります。
結果として、ページ単位の検索順位に悪影響を与える可能性があります。
画像検索からの流入を逃す
画像がクロール済み - インデックス未登録になると、Google画像検索の結果に表示されなくなります。そのため、画像検索を通じた流入の機会を逃してしまいます。
特に、商品写真や図解、インフォグラフィックなどの画像を使っているページでは、画像検索からのアクセスが見込めるため、特に注意が必要です。
画像がクロール済み - インデックス未登録になる原因と対処法
画像がクロール済み - インデックス未登録となる背景には、画像の状態や扱い方に関する問題が原因となっていることがあります。ここでは代表的な原因と、その対処法について解説します。
画像の品質が低い
画質が粗かったり、単なる装飾として使われている場合、Googleはその画像をインデックスする価値がないと判断して、クロール済み - インデックス未登録とすることがあります。
対処法は、画像の品質を保ちながら画質を適切に整え、伝えたい情報をしっかり含めることが基本です。
たとえば、解像度が低すぎる画像は適切なサイズで出力する、圧縮しすぎて劣化している場合は画質を見直すなどの対策に加えて、画像内にテキストで補足情報を加えることも効果的です。また、コンテンツに関連性の高いビジュアルを使用することで、Googleに価値が認識されやすくなります。
alt属性を記入していない
alt属性は、検索エンジンに画像の内容を伝えるための基本的な情報です。alt属性が未設定のままだと、Googleは画像の意味を正しく理解できず、結果としてクロール済み - インデックス未登録になることがあります。
対処法は、画像ごとに適切なalt属性を設定することです。適切なalt属性を設定することで、画像の内容が明確になり、インデックスされる可能性が高まります。キーワードを詰め込みすぎず、自然な言葉で簡潔に記述することがポイントです。
適切なサイズでアップロードしていない
画像が極端に小さすぎたり、大きすぎたりすると、Googleに正しく評価されにくくなり、クロール済み - インデックス未登録の原因になります。特に、大きすぎる画像はページの読み込み速度に悪影響を与え、ユーザー体験を損なうため、インデックスされにくくなるリスクがあります。
対処法は、最適なサイズで画像をアップロードしましょう。画質とファイルサイズのバランスを取りつつ、コンテンツに合った見やすさを保つことが重要です。
画像を圧縮していない
画像を圧縮せずにアップロードすると、ファイル容量が大きくなり、ページの読み込み速度が遅くなり、クロール済み - インデックス未登録になる原因になります。特にスマートフォンでの閲覧が多いホームページでは、表示の遅さがユーザー体験を損ね、間接的にインデックスされにくくなることがあります。
対処法は、画像の圧縮ツールを活用して容量を適切に抑えることです。たとえば、WordPressならEWWW Image Optimizer、手動で圧縮したい場合はGoogleのSquooshが便利です。圧縮しすぎて画質が劣化しないよう、画質とファイルサイズのバランスを見ながら調整しましょう。
WebPを利用している
WebP形式の画像は、軽量で高画質というメリットがありますが、なぜか、クロール済み - インデックス未登録となる例が他の形式より多く報告されています。原因は明確にされていませんが、互換性の問題やGoogle側の処理が関係している可能性があります。
対処法は、WebPが使われていて、クロール済み - インデックス未登録が続いている画像は、別形式への変更も一つの対策です。形式を変更する場合は、元のWebP画像のURLから新しい画像URLへ301リダイレクトを設定することで、クローラやユーザーに正しく移行を伝えることができます。
画像だけのページにリンクをしている
WordPressで画像をクリックすると、画像単体のページに遷移する設定が残っていると、Googleにとって意味の薄いページと判断され、クロール済み - インデックス未登録になることがあります。
対処法は、メディアを追加画面で「リンク先」を「なし」にすることで、この遷移を防ぐことが可能です。
不要な添付ファイルページを生成させないことで、クロール済み - インデックス未登録に分類されるURLを減らすことができます。
同じ画像を複数回アップロードしている
内容が同じ画像を何度もアップロードしている場合、Googleにとっては重複性の高いリソースと見なされ、クロール済み - インデックス未登録になる可能性があります。
対処法は、同じ画像を使い回す必要がある場合は、1つの画像ファイルを複数ページから参照することです。Googleも、同一の画像は何度もアップロードせず、同じURLから参照して再利用することを推奨しています。
フリー素材をそのまま利用している
商用利用可のフリー素材は便利ですが、多くのホームページで使われているため、Googleにとっては重複度の高い画像と判断されやすくなります。そのまま使用するとオリジナル性に欠けると見なされ、クロール済み - インデックス未登録の原因になります。
対処法は、トリミングや明るさの調整、テキストの追加などの加工を加えることで、オリジナル性を高めることです。使い方をひと工夫するだけでも、検索エンジンからの評価が改善されます。
画像がクロール済み - インデックス未登録のときに避けたい対応策
クロール済み - インデックス未登録の画像を見つけると、すぐに何かしらの対応を取りたくなるかもしれません。ただし、間違った対処をしてしまうと、かえってSEOに悪影響を与えることもあります。ここでは、特に避けるべき対応策を紹介します。
画像をnoindexにする
画像に対してnoindexを設定すること自体は可能ですが、それを安易に行うのは避けた方が無難です。画像をnoindexにすると、画像そのものが検索結果に表示されなくなるだけでなく、画像が埋め込まれているページの評価にも悪影響を及ぼす可能性があります。
Googleはページ内に含まれるコンテンツ全体を評価の対象としているため、有益な画像まで除外してしまうと、結果的にページ全体の品質が下がったと判断されるおそれがあります。
noindexの使用は、画像が明確に不要な場合に限定すべきです。
考えなしに画像を削除する
クロール済み - インデックス未登録と表示される画像を見て、インデックスされないなら削除してもいいだろうと判断するのは早計です。特に、ユーザーにとって有益な情報を含んでいる画像であれば、削除によってコンテンツの価値が下がってしまう可能性があります。
また、削除された画像が他のページとリンクしていた場合、リンク切れを引き起こしてユーザー体験を損なうだけでなく、ホームページの技術的な評価にもマイナス影響が出ることがあります。
削除を検討する際には、その画像が本当に不要か、代替が可能かどうかを慎重に判断する必要があります。
異なるURLで画像をアップロードし直す
一度クロール済み - インデックス未登録となった画像を、異なるURLで再アップロードする方法もありますが、根本的な原因が解決されていなければ再び除外される可能性が高いです。
たとえば、画像の品質が低い、alt属性が設定されていないなど、構造的な要因が変わっていない場合、Googleは、再びその画像をクロール済み - インデックス未登録とみなすことが多くあります。
アップロードし直す前に、何が問題だったのかを分析し、必要な修正を行ったうえで、新しいURLを使ってアップロードするのが確実です。
まとめ:画像のクロール済み - インデックス未登録の整理と対応の考え方
画像がクロール済み - インデックス未登録と表示される理由は一つではなく、品質・形式・設置方法など複数の要因が絡んでいます。特にWebP形式やWordPressの添付ファイルページの扱いなど、よくある落とし穴も多いため、構造的な確認が欠かせません。
大切なのは、インデックスされていないからといって焦って削除したり、noindexを設定したりするのではなく、その画像が本当にユーザーにとって必要なものかを冷静に見極めることです。必要であればalt属性の見直しやファイル形式の変更を行い、画像ごとの対応方針を整理しましょう。
画像だからSEOに関係ないと考えて放置するのではなく、コンテンツの一部としてどう扱うかを意識することが、結果的にサイト全体の品質向上につながります。