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headタグのSEO効果やheaderタグとの違いを紹介
ホームページ制作において、headタグは欠かせない要素の一つです。HTMLの中で重要な役割を担っており、SEOやユーザー体験に大きく影響を与えます。
本記事では、headタグの基本やheaderタグとの違い、記述する内容について解説します。さらに、SEOにおけるheadタグの効果にも触れ、ホームページ制作の成功に役立つ情報をお届けします。
目次
headタグとは
headタグとは、HTMLの最初に記述されるタグで、ページ全体の設定や情報を定義する重要な部分です。
headタグの中には、ページのタイトルや文字コードの指定、OGPタグ、メタデータなど、ブラウザや検索エンジンがページを正しく解釈するための情報が含まれています。
headタグ自体はページ上に直接表示されることはありませんが、SEOやユーザー体験に大きな影響を与えます。たとえば、適切なmeta descriptionを設定することで、検索結果でのクリック率が向上したり、canonicalタグを使って重複コンテンツを避けることができます。
また、CSSやJavaScriptの外部ファイルを読み込むためのリンクタグやscriptタグもheadタグ内に記述されます。つまり、headタグは単なるHTMLの一部ではなく、サイト全体のパフォーマンスや検索順位に深く関わる役割を担っています。
headタグとheaderタグの違い
headタグとheaderタグは、どちらもHTMLで使用されるタグですが、その役割や使い方は全く異なります。
headタグは、ページ全体に関する情報や外部リソースの読み込み設定を行うタグで、検索エンジンやブラウザに対して重要なメタデータや機能的な指示を提供します。
具体的には、タイトルやmeta description、OGP、CSSやJavaScriptのリンクなどが含まれます。タグの内容はページ上には表示されないため、裏側の設定を行う役割を持っています。
また、SEOの観点でも、headタグの適切な設定は検索エンジンに正しい情報を伝え、ページの関連性を高める効果があります。
一方で、headerタグはページ内の見出しやナビゲーションバーなど、ユーザーに直接見える部分のデザインや構造を指定するために使われます。主にページのトップ部分に配置されることが多く、ロゴやグローバルナビゲーション、キャッチコピーなどが含まれるのが一般的です。
headerタグはSEOにも影響しますが、ユーザー体験を向上させるという間接的な形での効果が大きいです。
つまり、headタグはページの見えない部分に関する設定を行うのに対し、headerタグは見える部分のデザインや構造を担う役割を果たします。
この違いを正しく理解し、それぞれを適切に活用することが、効果的なHTML構造の設計につながります。
head内に記述するタグ一覧
headタグ内には、ブラウザや検索エンジンがページを適切に認識し、ユーザー体験を最適化するための重要な情報を記述します。ここでは、head内に記述する具体的なタグとその役割について説明します。
文字のエンコード
文字のエンコードは、ページ内で使用する文字セットを指定するタグです。
<meta charset="UTF-8">
これにより、ブラウザがページの文字を正しく表示できるようになります。
特に多言語対応のホームページでは、適切なエンコード設定が重要です。エンコードが設定されていないと、文字化けなどのトラブルが発生する可能性があります。
viewport
viewportタグは、ページの表示サイズやスケーリングを設定するためのタグです。
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
モバイルフレンドリーなデザインを実現するためには必須の要素であり、レスポンシブデザインを採用する場合に欠かせません。これにより、モバイル端末でも快適な閲覧体験を提供できます。
タイトル
タイトルタグは、ページのタイトルを指定します。
<title>ページタイトル</title>
検索エンジンの結果ページに表示されるため、ユーザーがページをクリックするかどうかに大きな影響を与えます。SEOでは、ターゲットキーワードを自然に含めることが重要です。
ディスクリプション
ディスクリプションタグは、ページの概要を説明するメタタグです。
<meta name="description" content="ページの概要説明">
こちらも検索エンジンの結果ページに表示される場合があり、クリック率向上に影響します。ただし、SEOランキングに直接影響を与えるわけではありません。
canonical
canonicalタグは、重複コンテンツを避けるためのURLを指定するタグです。
<link rel="canonical" href="https://example.com/">
これにより、検索エンジンに正規のページを認識させることができ、重複コンテンツによるSEO評価の低下を防ぐことができます。
favicon
faviconタグは、ブラウザのタブやブックマークで表示される小さなアイコンを指定するタグです。
<link rel="icon" href="/favicon.ico">
見た目のブランド力を強化し、ユーザーがホームページを認識しやすくなります。
構造化データ
構造化データは、ページの内容を検索エンジンに正確に伝えるための情報を記述するタグです。主にJSON-LD形式で記述され、検索順位を高めたり、検索結果にリッチリザルトを表示させるために利用されます。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Organization",
"name": "会社名",
"url": "https://example.com",
"logo": "https://example.com/logo.png"
}
</script>
構造化データをheadタグ内に正しく設置することで、検索エンジンにページの意味を明確に伝えることができ、SEO効果や検索結果でのクリック率の向上につながります。
その他のタグについては、構造化データとは?の記事でご確認ください。
OGP
OGPタグは、SNSでページが共有された際に表示される情報を設定するタグです。
<meta property="og:title" content="ページタイトル">
<meta property="og:description" content="ページの説明文">
<meta property="og:type" content="website">
<meta property="og:url" content="https://example.com/page/">
<meta property="og:image" content="https://example.com/image.jpg">
効果的なOGP設定は、SNS上でのクリック率を高め、ホームページへの流入を促進します。
その他のタグについては、OGPタグとは?の記事でご確認ください。
robots
robotsタグは、検索エンジンに対してクロールやインデックスの可否を指定します。
<meta name="robots" content="noindex, nofollow">
特定のページを検索結果に表示させたくない場合に使用します。
format-detection
format-detectionタグは、電話番号やメールアドレスの自動リンクを無効にするためのタグです。
<meta name="format-detection" content="telephone=no">
特にモバイルデバイスで誤操作を防ぐのに役立ちます。
generator
generatorタグは、ページ作成に使用したツールやCMSの情報を記載します。
<meta name="generator" content="WordPress 5.8">
多くの場合、自動で追加されますが、不要であれば削除することも可能です。
link
linkタグは、外部リソースやスタイルシートを読み込むために使用されます。
<link rel="stylesheet" href="styles.css">
ページデザインの一貫性を保つために重要な役割を果たします。
headタグのサンプル
ここでは、よく使われるタグを含めた基本的なheadタグのサンプルを紹介します。
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>ページタイトル</title>
<meta name="description" content="このページの簡単な説明文を入力します。">
<link rel="canonical" href="https://example.com/">
<link rel="icon" href="/favicon.ico">
<meta property="og:title" content="ページタイトル">
<meta property="og:description" content="SNS上で表示する説明文">
<meta property="og:type" content="website">
<meta property="og:url" content="https://example.com/page/">
<meta property="og:image" content="https://example.com/image.jpg">
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Organization",
"name": "会社名",
"url": "https://example.com",
"logo": "https://example.com/logo.png"
}
</script>
<meta name="robots" content="index, follow">
<meta name="format-detection" content="telephone=no">
<meta name="generator" content="WordPress 6.0">
<link rel="stylesheet" href="styles.css">
</head>
このように、headタグにはSEOやユーザー体験に関わる重要な情報を集約します。コードをそのままコピーして使うのではなく、自分のページ内容に応じて調整することが大切です。
headタグのSEO効果
headタグは、検索エンジンやユーザーにとってページの情報を的確に伝える重要な役割を果たします。ここでは、SEO効果に焦点を当てて解説します。
関連性が強化され間接的に検索順位が高くなる
headタグ内に記述するタイトルやディスクリプション、構造化データ、OGPなど情報は、検索エンジンがページの内容を理解するための手がかりとなります。
たとえば、適切なタイトルタグは、ターゲットキーワードとの関連性を強化し、検索結果での表示順位に直接的な影響を与えます。また、ディスクリプションタグはクリック率を高める要因となり、ユーザー体験の向上につながり、間接的なSEO効果を発揮します。
これらの要素が組み合わさることで、SEO全体のパフォーマンスが向上します。
検索エンジンはheadタグが適切かを見ている
検索エンジンは、headタグ内の情報を使用してページの評価を行っています。
ただし、SEOのためだけにheadタグを削減したり、過剰なメタデータを追加することは効果的ではありません。むしろ、ユーザーにとって有益な情報を簡潔に整理することが重要です。
たとえば、必要以上に多くのスクリプトをheadタグ内に配置すると、ページの読み込み速度に影響を及ぼす可能性があります。これは検索順位にも悪影響を及ぼすため、最適化が求められます。
メタキーワードはGoogleでは廃止されたSEO要因
かつてheadタグに記載されるメタキーワードはSEOにおいて重要な要素とされていましたが、Googleは現在これをランキング要因として使用していません。むしろ、メタキーワードを乱用することはスパムとみなされる可能性があります。
現在では、キーワードの適切な配置やコンテンツの質がSEOで成功するための鍵となっています。
headタグのまとめ
headタグは、ページの情報をブラウザや検索エンジンに伝えるための重要な役割を担っています。
タイトルやディスクリプション、構造化データ、OGPタグなどを適切に設定することで、SEOやユーザー体験を向上させることができます。一方で、設定を間違えるとページ表示速度や検索順位が低下する可能性もあるため注意が必要です。
headタグを理解し活用することは、効果的なホームページ運営に欠かせません。