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ホームページを放置するデメリットや成果を出すための対策法
ホームページを制作したものの、その後は更新されないまま放置されているケースは少なくありません。しかし、更新されないホームページは会社の信用を損なうだけでなく、SEO効果の低下やコンバージョン率の悪化、さらにはセキュリティリスクの増大といったデメリットを招きます。
本記事では、ホームページが放置されてしまう原因や、放置によって生じる具体的なデメリット、さらに成果を出すための効果的な対策方法を解説します。定期的な更新の重要性を理解し、成果につながるホームページを目指しましょう。
目次
ホームページを放置してしまう原因
ホームページは公開することがゴールではなく、公開後の運営が本当のスタートです。ところが、さまざまな事情から更新が滞り、結果として放置されてしまうケースが少なくありません。ここでは、ホームページを放置してしまう原因を解説します。
更新するネタがない
多くの企業が直面する課題が更新するネタ不足です。
たとえば、新着情報やスタッフブログ、実績紹介などのコンテンツは、業種や規模によっては頻繁に更新が発生しません。そのため、書くことがないから更新できないという状況に陥りがちです。
しかし、実際にはニュースリリースやイベント告知だけでなく、商品やサービスの使い方、顧客からよくある質問への回答、業界の最新情報に対する自社の見解など、更新できるテーマは数多く存在します。ネタがないと感じるのは、情報発信の切り口を見つけられていないだけの場合も多いのです。
定期的にネタを洗い出す仕組みを作ることで、更新の停滞を防ぎやすくなります。
更新しても成果が出なかった
数ヶ月更新を続けたのに、問い合わせや売上が増えなかったという経験から、モチベーションを失い放置してしまうケースもあります。この場合の問題は、更新したこと自体ではなく、更新内容と目標が一致していないことにあります。
たとえば、社内の出来事ばかり発信しても、見込み顧客には刺さりにくいため成果につながりません。成果を得るには、ターゲットが検索しやすいキーワードを意識した記事や、顧客が抱える課題に直結する情報を発信することが大切です。
正しい方向性で更新を続ければ、徐々に検索順位やアクセスが伸び、結果的に問い合わせや売上へと結びついていきます。
誰が更新するか分からない
更新は必要だと理解していても、担当者が決まっていないために放置されるケースも少なくありません。特に中小企業では、専任のWeb担当を置けず、営業や事務のスタッフがついでに任されることが多いのが現状です。
その結果、日常業務に追われてホームページの更新が後回しになり、気づけば数ヶ月、数年と手を付けられないまま放置されてしまいます。
さらに、自分の担当ではないと考える社員が多いと、社内で責任の所在が曖昧になり、誰も手を出さない状況が固定化してしまうのです。
ホームページの更新方法が難しい
担当者がいても、管理画面の操作が複雑だと、「更新作業が面倒」「間違えたらどうしよう」という不安が先に立ち、更新が滞ってしまいます。
特に、専門知識を持たない社員がHTMLやCSSを直接触らなければならないような環境では、日常的な更新は現実的に難しくなります。
こうした状況では、更新のたびに時間がかかり、心理的な負担も大きくなるため、次第に後回しにしようという意識が強まり、最終的には放置につながってしまうのです。
ホームページを放置するデメリット
ホームページを長期間放置すると、見込み顧客や検索エンジンからの評価が下がり、直接的な悪影響を与えます。ここでは、ホームページを放置するデメリットを解説します。
会社の信用度が低下する
ホームページは企業の顔としての役割を持っています。
更新が止まっているホームページを見ると、ユーザーは「この会社は今も活動しているのか?」「情報が古く信頼できないのではないか?」と不安を感じます。
たとえば、新着情報が「ホームページを公開しました」のまま数年間止まっていれば、営業活動や採用活動に悪影響を及ぼしかねません。さらに、営業時間や定休日の情報が更新されていないと、ユーザーが実際に訪れた際に「信用できない会社」という印象を持つリスクも高まります。
つまり、放置されたホームページは企業の信頼を削ぎ、せっかくのビジネスチャンスを逃す原因になってしまうのです。
SEO効果が低下する
検索エンジンは、定期的に更新されるホームページを高く評価する傾向があります。
放置されたホームページは更新頻度がゼロに近いため、検索順位が下がりやすくなります。さらに大きな問題は、競合サイトとの相対的な差です。ライバル企業が新しいコンテンツを継続的に発信している場合、自社サイトは徐々に埋もれてしまいます。
結果として、検索流入が減少し、見込み顧客との接点を失ってしまいます。SEOは放置すると現状維持ですむものではなく、更新をやめた瞬間から衰退が始まる性質を持っている点に注意が必要です。
コンバージョン率が低下する
ホームページのデザインや技術は年々進化しており、数年前のままではユーザーにとって使いにくいケースが増えてきます。
スマートフォン対応が不十分だったり、表示速度が遅かったりすると、ユーザーは離脱しやすくなり、問い合わせや購入といったコンバージョンに結びつきません。また、古いデザインは、時代遅れの印象を与え、ユーザーが商品やサービスそのものにまで不安を感じる可能性もあります。
結果として、せっかく訪問者があっても、選ばれないホームページになってしまうのです。
セキュリティレベルが低下する
WordPressなどのCMSを利用している場合、更新を怠ると脆弱性が放置されたままになり、不正アクセスやデータ流出のリスクが高まります。
特に顧客の個人情報を扱うホームページでは、セキュリティ事故が起これば信用失墜だけでなく、法的な責任を問われる可能性もあります。
セキュリティは、問題が起きてから対応するのでは遅く、定期的なアップデートやメンテナンスを通じて未然に防ぐことが重要です。ホームページを放置することは、会社の信用と顧客の安全を危険にさらす行為と言えるでしょう。
ホームページを放置していた会社が成果を出すための対策法
一度放置してしまったホームページでも、適切な手順を踏めば成果につながる媒体に育てることができます。ここでは、ホームページを放置していた会社が成果を出すための対策法を紹介します。
更新担当者を明確にする
放置を防ぐ第一歩は、誰が更新するのかを明確にすることです。担当者が決まっていないと、社内で責任が分散し、誰もやらないという状態に陥ります。
担当者を決める際は、単に名前を決めるだけでなく、役割や権限の範囲を明確化することが重要です。たとえば、「更新するコンテンツの種類」「更新頻度」「承認フロー」などをあらかじめ定めることで、担当者が動きやすくなります。
結果として、社内に更新の責任者がいるという意識が浸透し、継続的に運営できる仕組みが生まれます。
ホームページの問題点を洗い出す
成果を出すための更新は、新しいページを増やすことだけではありません。更新ネタがないと感じる場合は、既存ページの見直しで成果につなげることができます。確認すべきポイントは次のとおりです。
- 情報の鮮度:商品・価格・営業時間などが最新か
- ユーザビリティ:スマホで見やすくて操作しやすいか
- アクセス解析:離脱率や直帰率が高いページはどこか
- 競合比較:他社サイトと比べて不足している情報はないか
こうした視点で既存ページをリライトすることで、新規ページを増やさなくても成果につながるホームページへと育てられます。
更新しやすいコンテンツを作成する
更新を継続させるには、手間なく更新できる仕組みが不可欠です。手間がかかるコンテンツばかりでは、担当者の負担が増えて再び放置につながりかねません。
効果的なのは、定期的に追加できるコンテンツの型を作ることです。たとえば、事例紹介、顧客の声、よくある質問への回答、業界の最新ニュースと自社の見解など、継続的に作れるテーマを設定します。
さらに、CMSを実装し、社内で誰でも簡単に更新できる仕組みを整備することで、外部に依存せず運営できます。操作方法をまとめたマニュアルも合わせて用意すれば、担当者が変わっても更新が途切れにくくなります。
更新スケジュールを立てる
思いつきで更新すると必ず途切れてしまいます。大切なのは、実現可能なスケジュールを立てることです。
たとえば、「月に2回ブログを更新する」「四半期ごとに事例を追加する」など、会社のリソースに合わせて無理のない計画を立てます。カレンダーやタスク管理ツールを活用すれば、更新忘れも防ぎやすくなります。
スケジュールを明確にすることで、更新が習慣化され、少しずつでも確実に成果を積み重ねられるホームページへと変わります。
まとめ:ホームページは放置せずに定期的な更新で成果を守る
ホームページ制作は公開した瞬間がゴールではなく、そこからが本当のスタートです。
放置してしまえば、信用やSEO評価の低下、コンバージョン率の悪化、セキュリティリスクといったマイナス要因が積み重なり、せっかくの投資が無駄になりかねません。一方で、定期的に更新を行い、既存ページを改善し続けることで、ホームページは会社の営業担当として着実に成果をもたらしてくれます。
新しい情報を発信すれば顧客からの信頼が高まり、ユーザビリティを見直せばコンバージョン率の改善につながり、最新の技術やセキュリティ対応を取り入れれば安心して利用できるホームページになります。
大切なのは、一度に大きな成果を狙うのではなく、小さくても定期的に改善を積み重ねることです。わずかな更新であっても続けることで、数ヶ月後、数年後には大きな差となって現れます。
ホームページを放置していたと感じた今こそが、改善に取り組む最適なタイミングです。今日からできる小さな更新を始めて、成果を守り、さらに伸ばしていきましょう。