- 2023.09.14
アクセス解析とは?ホームページの成果向上に必須のツール
アクセス解析とは、ホームページの状態を数値データとして示してくれるツールです。
アクセス解析を利用することで、ホームページが抱える問題点を数値データとして閲覧することができるので、効率良く成果を高めることが可能です。
当ページでは、アクセス解析とは何かや、必要性、種類、分かる内容の4点を解説します。
アクセス解析とは
アクセス解析とは、ホームページの訪問者をより深く知るための鍵になるツールです。
アクセス解析を実装することで、どのページがよく見られているや、どのページが入口になったのか、どの媒体からホームページに訪れたかなどを数値データとして知ることができ、現状把握を行うことが可能です。
ただ、現状把握だけを行っていても、ホームページから成果が成果が出ることはありません。
アクセス解析では現状把握以外にも、どの検索ワードでホームページに訪れたのかや、どのページの直帰と離脱率が高いのか、滞在とエンゲージメント時間をサイト全体と個々のページで知ることができます。
これらの数値データを確認して、訪問者のニーズや抱えている問題を仮説することによって、より高い成果を実現できるホームページへと成長するのです。
中小企業においては、アクセス解析を実装はしても利用されないケースがありますが、ウェブマスターやWeb制作会社の勘や経験でホームページを改善しても、成果が出るかは運次第になってしまうので、アクセス解析を利用して、数値データを基にした改善を行うことが推奨されます。
成果が出るホームページにはアクセス解析が必要か
アクセス解析は、100%ホームページの成果に必要と言いたいところですが、必ずしもアクセス解析を利用しなければ、成果が出ないことはありません。
と言うのも、ホームページには成約率が存在していて、月間10,000人の訪問者を集め、問い合わせ数が50件だとすると、成約率は0.5%になり、対策を行わなければ翌月以降も0.5%前後を推移します。
このときに問い合わせ数を100件にしようとすると、月間の訪問者数を20,000人にすれば、お客さまの希望通りの成果数を実現することが可能です。
ホームページから成果を出すためには、訪問者数を集めることも対策法の一つになるので、アクセス解析を利用せずとも高い成果を出している中小企業は多く存在しています。
また、多くの中小企業では、ウェブマスターが1名で兼任でホームページを管理されているので、ホームページに見込み顧客を集める対策法には多くの余裕があり、アクセス解析を利用しなくても、訪問者数を順調に増やすことが可能です。
制作実績の企業の中には、SEOやリスティング広告、リアルでの告知、SNS運用など、一般的に言われるホームページの集客対策では、なかなか訪問者数が伸びないケースがあります。
集客対策を継続していても、これ以上訪問者数を増やすことが難しいようであれば、アクセス解析を利用した方が良く、逆にまだ行える集客対策があるのであれば、集客対策に取り組むことも手段の1つになっています。
当社の考えとしては、ホームページを公開した当初から、Web制作会社やアクセス解析会社に相談をして、数値データによる改善を少しずつ行っておいた方が良いと思います。
制作当初の成約率は、そこまで高いものにはならず、当社がよく提案する成約率は0.5%と定めているので、アクセス解析を利用して1件の問い合わせを得るために必要な訪問者数を減らしながら集客対策を継続することが、高い成果を実現できるホームページと言えます。
アクセス解析の種類
サーバーログ型
サーバーログ型とは、サーバーに保管されているログファイルを使って、ウェブマスターが見やすい資料に整理するアクセス解析サービスです。
サーバーログ型のメリットは、IPアドレスからホームページを分析しているので、訪問者だけではなく、サーチエンジンの自動巡回プログラムになるクローラーの動作も分析することが可能です。
デメリットは、膨大なアクセスログから分析を行う必要があるので、リアルタイムでの解析が行えないという点です。
1ヶ月間のアクセス解析を行うのも、最短でも2週間以上の期間が必要になってしまうので、より早くホームページの解析結果を見たいとお考えの企業には向いていないと言えます。
ウェブビーコン型
ウェブビーコン型は、ホームページにアクセス解析ツールが提供するJava Scriptを実装することで、分析結果を閲覧できるアクセス解析ツールです。
Googleアナリティクスもウェブビーコン型のアクセス解析になっています。
ウェブビーコン型のメリットは、Java Scriptを埋め込めば、解析結果を閲覧することができるので、初期費用がほとんどかからないという魅力があります。
さらに、ウェブビーコン型は、リアルタイムでの解析結果を提供しているので、前日までの分析結果を見たいときにも、管理画面にログインすれば閲覧することが可能です。
デメリットは、昨今ではスマートフォンユーザーが多くいるので、リンクをクリックした直後に回線が弱くなってしまうなど、イレギュラーなアクションが行われると、埋め込まれたJava Scriptが正常に動作せず、アクセス解析の結果としてもカウントされなくなることがあります。
パケットキャプチャリング型
パケットキャプチャリング型は、ホームページのサーバーでリクエストが発生した場合に、その信号を読み取るアクセス解析ツールです。
パケットキャプチャリング型のメリットは、高速で詳細な解析レポートを出しやすく、規模が大きいや訪問者数が多いホームページほどおすすめです。
また、他のアクセス解析よりも高性能な結果を出力してくれるので、より正確で詳細な分析レポートを閲覧することが可能です。
デメリットは、高性能なアクセス解析であるために、専用のサーバーを用意しなくてはならず、初期費用が大きくかかってしまう点になります。
アクセス解析で分かる内容
ホームページの現状を把握できる
アクセス解析を実装することで、ホームページの現状把握を行うことが可能です。
サイト全体はもちろんページ個々で、アクセス数や、直帰率、滞在時間、エンゲージメント時間などを把握することができます。
ウェブマスターであれば現状把握は行っておく必要があり、常にホームページに意識を向けていくことで、より高い成果を実現しようとモチベーションを保つことが可能です。
集客を分析
アクセス解析を利用することで、ホームページの集客分析が可能です。
例えば、サーチエンジンやSNS、広告などから月間でどれくらいの見込み顧客を集客することができたかや、それぞれの集客ルートごとに、訪問者が成果に繋がるアクションを起こしてくれているのかなどを分析することが可能です。
サーチエンジンからのアクセスであれば、Googleサーチコンソールを利用するのも手段ではありますが、Googleサーチコンソールが提供しているデータは、検索結果ページがベースになっています。
そのため、ホームページに訪れた後のアクセス解析は含まれておらず、せっかく訪問してくれたユーザーが、すぐに離脱していたり、内容を読んで情報を収集するだけで離脱されていては集客に成功したとは言えません。
ホームページの集客は、訪問者数を増やすことも大切ですが、別ページに移動してもらうまでを含めることで、集客対策は飛躍的に効果を高めることが可能です。
成約を分析
ホームページを制作した目的は、見込み顧客を集めることではなく、目標成果を達成することです。
アクセス解析を使って、ホームページでよく離脱されているページや、ほとんど内容を読まれていないページを発見して改善していけば、ホームページの巡回効率を高めることができ、ユーザーにより多くのコンテンツを閲覧してもらうことが可能になります。
もちろん、ただホームページの巡回効率を高めるだけではなく、成果に繋がりやすい関連ページへと誘導することが大切で、数ページの誘導率を上げるのではなく、サイト全体で高めることで、成約率は飛躍的に高くなっていきます。
ホームページの成約率の向上は即効性が見られませんが、毎月少しずつ改善を継続することで、1年後には期待を超える成果を実現することが可能です。
まとめ
アクセス解析とは何かを紹介しました。
アクセス解析を利用しなくても、ホームページから成果を出せている企業はありますが、それは集客対策に余裕が残っているからです。
また、集客対策の成果を最大化するには、アクセス解析の利用は必須になっているので、ホームページからの成果を高めたいとお考えの企業は、この機会にアクセス解析を利用し始めましょう。