- 2023.05.24
平均閲覧ページ数を改善してホームページから成果を出す
平均閲覧ページ数を高めると、ホームページの成果が向上します。
普段の営業活動の中で、商談が途中で終わってしまうと、成果が出る可能性は低くなります。
ホームページも同様で、平均閲覧ページ数を増やすことで、訪問者に多くのコンテンツを読んでもらえるようになり、成約率が高まります。
平均閲覧ページ数とは
平均閲覧ページ数とは、1人のユーザーが何ページ見たかを示す数値で、計算方法は「ページビュー数÷訪問者数」で算出できます。
平均閲覧ページ数では、ホームページ全体の数値を把握すれば良く、訪問者がどれくらい御社サイトを読んでくれているかを知るために利用します。
あるアクセス解析会社が、平均値を出していましたが、約7ページになるそうです。
もちろん、大企業も含めての数値で、中小企業であれば、もう少し少なく、まずは4を目標にするのがベストです。
と言うのも、成果を出したユーザーの動きは、「入口>メールフォーム>確認画面>サンキュー」と最低でも4ページは必要と言えます。
もちろん、最低ラインにはなりますが、初めて平均閲覧ページを利用しようと考える方であれば、目標値は4から始めましょう。
平均閲覧ページ数の目標値を定める方法
平均閲覧ページ数の目標値は4になりますが、あくまで一般論で、具体的に、御社サイトではいくつに設定すれば良いかを紹介します。
4をベースにして、以下を含めて目標値を定めることにより、理想的な数値の設定が可能になります。
ただし、初めてのホームページ制作の方は、知識量が不足しているので4に設定して良く、ある程度運営に慣れている方は、最適な目標値を定めるようにしましょう。
コンバージョンの種類
コンバージョンとは、問い合わせや資料請求、商品購入、メールマガジンの登録など、成果に繋がるアクションを起こすことを言います。
昨今、ホームページ制作の打ち合わせをしていると、問い合わせをメールではなく、電話にしたいと言われるケースが多くなりました。
理由は、スマートフォン利用者が増えているからであり、パソコンであればフォームは便利ですが、スマートフォンだと電話の方がスムーズです。
フォームを利用した成果までの流れは、「フォーム>確認>サンキュー」と3ページが必要です。
しかし電話だと、少ないパターンでは、入口で内容を確認して、すぐに電話する方も多くいるので、必要なのは1になってしまいます。
ただし、たとえコンバージョンが電話であっても、目標値が4以下にならないと理解をしましょう。
低い数値を設定したら、内容が読まれる可能性が低くなるので、最低ラインは4と設定しています。
このように、ユーザーが成果に繋がるアクションを行う際に、最低ラインでいくつ必要かを加味して、目標値を定めなくてはなりません。
ページ数
昨今ではページ数が多いホームページが増えています。
当社の事例だと、ホームページ制作時は20ページ前後が多いですが、公開後にスタッフブログなどを更新するので、1年も経過すれば、200を超えるホームページになります。
ボリュームが多いと言うことは、訪問者に見て欲しいコンテンツを作成していることを意味します。
目安的な指標ですが、500未満であれば4、500から1,000なら5、1,000以上なら7に設定します。
もちろん、ホームページ制作時の設定であり、公開後は、実際の平均閲覧ページ数を確認して、現実的な目標値を算出します。
この目標値は、制作会社と話し合いを行い、実現可能な数値の設定がベストです。
流入経路
制作したホームページのテーマで、流入経路ごとの平均閲覧ページ数は変わってくると思います。
制作実績の会社で言うと、ツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどのソーシャルメディアからの集客は、平均閲覧ページ数は低い傾向が見られます。
ソーシャルメディアでは、URLを貼り付けるだけではなく、本文も一緒に投稿していると思います。
そのため、その内容だけに興味がある方がピンポイントで閲覧している可能性が高く、低くなっていると思います。
逆に、SEOでは、確かに検索ワードに対して、知りたい情報だけを得ようとはしていますが、それに関連するコンテンツがあれば、複数ページを閲覧してもらえる可能性が高いです。
サーチエンジンユーザーは、ある程度の文字数を想定しているので、複数ページであっても閲覧してくれる可能性があります。
さらに、会社名検索を行うユーザーも多くいるので、平均閲覧ページ数は高い傾向が見られます。
このように集客ルートをどこに設定するかで、平均閲覧ページ数が変わってくると理解すれば、具体的な目標設定が行えるようになります。
平均閲覧ページ数の高め方
平均閲覧ページ数を高める方法を紹介します。
ホームページ制作時に対策は行いますが、運営フェーズでの対応の方が重要です。
内部リンクの設置
ホームページ全体で内部リンクを張り巡らせます。
ここで言う内部リンクとは、上部のグローバルナビゲーションなどではなく、本文への設置です。
訪問者は、本文を読んでいるときに、自分の興味関心がある内部リンクが設置されていないと、該当ページだけを閲覧して離脱してしまう割合が高くなります。
本文内に内部リンクがあるだけで、平均閲覧ページ数は大きく向上する可能性があるので設置を意識しましょう。
もちろん、関連性がないと意味がなく、さらには担当者が関連性はあると思っても、判断するのは訪問者です。
そのため、運営の中で、アクセス解析を確認しながらの調整が重要です。
離脱率の改善
アクセス解析の結果を見て、離脱率が高いページを発見します。
ここでは内部リンクを設置しているけれども、ユーザーが離脱してしまっているページを発見して、内部リンクのチューニングを行います。
内部リンク先のURLや、アンカーテキスト、設置場所などを変更して、訪問者がクリックしてくれる内部リンクを模索する必要があります。
この作業は、アクセス解析の利用が必須であり、効果測定を行いながらのチューニングになるので、半年や1年計画を立てる必要があります。
コンテンツの見直し
内部リンクを設置して、離脱率を改善したとしても、平均閲覧ページ数が伸びなかった場合は、コンテンツの見直し、すなわちリライトを行いましょう。
ニーズを満たしていないから離脱されていると考えると、離脱数が多いページのコンテンツの追加や削除を行うことで、平均閲覧ページ数が向上します。
本文を作成する際に、ユーザー目線になっていない箇所、情報に過不足がある箇所、内部リンクがおかしな箇所を改善したら、期待通りの成果へと成長します。
制作実績で提案する平均閲覧ページ数の改善法
平均閲覧ページ数を高めるには、適切な目標を定めて、日々改善をする必要があります。
基本は、上記の対策法が提案ですが、制作実績の多くは、営業や事務、職人と兼業でホームページの担当者をしています。
そのため、上記の対策法を話したとしても、絶対に行ってもらえないので、制作実績の会社には、別の提案法を行っています。
当社のお客さまの多くは、ホームページ制作後に、スタッフブログの更新を行っています。
ただ、お客さまに継続した更新を行ってくださいとお願いするだけだと、絶対に内部リンクを設置してくれないので、必ず2日に1つは本文に内部リンクの設置をお願いしています。
なぜ2日に1つと定めているかと言うと、単純に、内部リンクの重要性だけを話すと、大量に設置されてしまう可能性があるからです。
低品質な内部リンクは、現在のグーグルやヤフージャパン、マイクロソフトビングなどの日本国内で主要なサーチエンジンではマイナス評価を行っています。
そのため、適切な内部リンクでなくては、訪問者が巡回はしてくれるけれども、SEO効果がないホームページになってしまいます。
また、有料サポートやコンサルティングの申込みの有無にかかわらず、定期的にお客さまのグーグルアナリティクスを確認します。
そして、平均閲覧ページ数が低いお客さまへは、内部リンクの設置期間を提案しています。
さらに、離脱率が高いページに対しては、内部リンクがあれば変更を、なければ設置を行うことで、離脱率を減らしていただくようにしています。
もちろん、有料サポートを受けている会社であれば資料化まで行いますが、無料の場合は口頭あるいはメールでお願いをしています。
リライトをしなければ改善できないケースもありますが、そこまでを行うと運営時間がかかりすぎるので、提案からは外しています。
まとめ
平均閲覧ページ数を高めると、訪問者により多くのコンテンツを閲覧してもらえるので、成約数が向上します。
改善法は、内部リンクの設置であれば短期で可能ですが、効果測定やリライトを行うと、短期ではなく中長期の計画が必要です。
平均閲覧ページ数は、ホームページを制作したら、永続的にお客さまが行う対策であり、長い目で改善に取り組むようにしましょう。
また、たまたまかもしれませんが、制作実績でSEO効果が高いホームページほど、平均閲覧ページ数が高い傾向が見られるので、SEO効果もあるかもしれません。