- 2023.02.07
ブログ記事の次や前への内部リンクは不要と思う
ブログで、次や前の記事への内部リンクをよく見かけますが、基本的には当社ホームページ制作では設置しません。
理由は、そのページを見た人が次の記事に興味があるかと言うと、恐らくないと思われ、さらには推測ですがSEO効果もありません。
そこで今回は、当社がホームページ制作時に、なぜブログで次や前の記事への内部リンクを設置しないかを紹介します。
ブログによくある次や前の記事への内部リンク
昨今、ホームページ制作時に、SEO効果を狙って、ブログ作成を行う機会が多いです。
そのため、多くの企業サイトでは、ブログコンテンツが存在し、記事を下部まで見ると、次や前の記事への内部リンクを見た経験がある方も多いと思います。
これはホームページ制作側が、あれば便利だと考えて、昔から習慣的に設置されるものになり、実はあまり考えて導入されていないと感じます。
そのため、この内部リンクは、昨今のホームページ制作では不要だと考えています。
訪問者の誘導
昔は、制作したホームページの入口は、トップページになるケースが本当に多かったです。
ただ、昨今では、決してトップと言い切ることはできません。
例えば、SEOで言えば、トップはドメインパワー、下層ページはタイトルタグに対する詳しさで上位表示を狙うのが、一般的なホームページ制作法です。
グーグルアナリティクスを実装していると分かるように、公開後にチェックすると、6割以上は下層を入口にしています。
さらに、ソーシャルメディアは、もっと露骨で、トップが拡散されるケースはほとんどありません。
と言うのも、ツイッターやフェイスブック、インスタグラム、ライン、ビジネスプロフィールを利用して検索するユーザーは、情報を知りたいと考えています。
御社が制作したホームページで、情報が公開されているのは、トップではなく下層です。
そのため、これまでの経験から、グーグルとヤフージャパン、マイクロソフトビングなど主要なサーチエンジンでは、トップ4、下層6の割合です。
ソーシャルメディアは、トップ1、下層9の割合で、下層の方が流入回数が多くなります。
そのため、ユーザーは知りたい情報があるときに、検索エンジンやソーシャルメディアを使えば、直接該当ページへ訪問できると潜在的に知っています。
そんな時代に、次や前の記事への内部リンクがあっても、利用されるはずがありません。
内部リンクのSEO効果
昨今のホームページ制作で内部リンクを提案しない業者はいないと思います。
と言うのも、先のページの検索ランクが顕著に高くなっているからで、検索エンジンからの流入を考えるホームページ制作では必須です。
ただ、その際には、単に多ければ良いというものではなく、サーチエンジンは関連性を見ています。
どういうことかと言うと、内部リンクがSEO効果を生み出すという点は、上位表示を狙うウェブマスターであれば、誰でも知っている情報です。
そのため、単純に本数だけを数えて評価をしているとスパムに近い行為を行う企業も増えてしまい、当然、訪問者が感じる制作したホームページの利便性が低下します。
そこでサーチエンジンが取った対策が、アンカーテキストと前後の文章、先ページの内容が合致していれば、ランキングを高めるという仕様の実装です。
これにより、関連性がないと原則無効化、あまり過剰に行いスパムであると認識されると、ペナルティが付与されるようになりました。
もちろん、次や前への内部リンクがあるくらいでスパム行為には当たらず、ペナルティの心配はないですが、それでもSEO効果もなく、全然価値がありません。
結果として、当社のホームページ制作では、提案しなくなりました。
ホームページ制作時に次や前の記事への内部リンクの必要性を検討
もちろん上記は一般論で、ホームページ制作時にお客さまに意図がある場合は提案をします。
例えば、あまり良い例ではありませんが、実績コンテンツなどでは、この実績を見た人に、他の実績も見て欲しいと考えるのが一般的でしょう。
そして多くの実績を見てくれれば、問い合わせを獲得できる確率も必ず高くなり、効果を発揮すると思います。
このように意図がある場合は、まったく問題がないと言え、ワイヤーフレームを確認したら、御社自身はどうすべきと考えているかを検討しましょう。
もし必要だと判断すれば、当然設置すべきではありますが、運営フェーズになった場合に、必ずアクセス解析で利用率のチェックが必要です。
もし、まったく利用されていなければ、どうすれば活用して貰えるかを考え、対策法がない場合は、削除するのも手段です。
ホームページ制作では、習慣的に提案され、多くのブログで実装されていますが、必要かどうかを再検討して、本当にユーザー目線になるブログの作成や運用を行いましょう。
そうすれば御社が目的とする成果数を向上させることが可能になり、期待以上の成果を得られます。