- -制作法
- 2022.06.22
ホームページ制作時にユーザー投稿型機能を付けるべきかどうか
ホームページ制作時に、一部コンテンツにユーザー投稿型の機能を提案することがあります。
例えば、実績ページに追加すれば、該当の実績の方からご意見やご感想などのコメントをいただくことができれば、ユーザーに生の声を配信できるので、成果向上に繋がるのです。
実際にホームページ制作実績の会社さまに、このユーザー投稿型機能を導入した経験があるのですが、どのような効果があり、どうすべきかを検討しました。
ユーザー投稿型機能とは
ページの下部でフッターの上部に、口コミを書き込めるホームぺージは見た経験がある方は多いと思います。
例えば、通販サイトのアマゾンなどでは、商品ページの下部にユーザーが投稿した内容が表示されるようになっています。
これらの機能を利用することで、自動的に文章が増えるので、SEO効果も見込めますし、さらには成約率の向上にも役立てることが可能です。
一般的には自由に訪問者が書き込めたほうが良いとは思いますが、投稿前には一度ウェブマスターが目視で確認をしましょう。
もちろん、不都合な情報を投稿しないためではなく、悪意のある書き込みを投稿しないためになっています。
そしてホームページ制作時に、数社こちらのユーザー投稿型機能を提案しましたので、その効果をご紹介します。
リアルでの活動を頑張ってる方が導入できる
ユーザー投稿型機能を提案すると、お客さまの感想は非常に良いと思われるケースと、うちのホームページに入れても誰も書き込まないよと言われるケースがありました。
実際にその機能がどのような効果を生むのかの前に、すでにお客さまの中で、どうするかの明確な答えが出ている印象がありました。
何が違うかと言うとリアルでの活動で、ユーザーとコミュニケ―ションをしっかりと行っている会社ほど導入いただいたように思います。
例えば、ホームページ制作実績のピュカナダさまは、サービスの特性上もあると思いますが、ユーザーとコミュニケーションを頻繁に行われています。
そのため、提案したときには、留学体験談に入れようと非常に乗り気になって、とんとん拍子で話が進んでいきました。
このように、お客さまがビジネスライクであればあるほど、書き込まれないと思うとおっしゃられ、導入するかしないかの判断は両極端になっていたと思います。
乗り気だった会社の書き込みはどうだったか
では、効果はどうだったかをご紹介します。
ユーザーとコミュニケーションを頻繁に行っている会社さまであっても、実は書き込みがほとんどない会社さまもありました。
もちろん、アマゾンのように大量という事例はありませんが、それでもそこそこ書き込んで貰えているケースもありました。
そして書き込んでもらえる会社さまと話したときに、実際に、利用者さまに対して、書き込んで欲しいと伝えているケースがほとんどでした。
もちろん、中には書き込んでくれれば、次回利用時にいくらか割引するような仕組みも構築されていた企業もありました。
このように書き込みを行う動機がないと、実際に箱だけを用意したとしても、意外と利用されない仕組みになっています。
そのため、ユーザーが書き込めるようなコンテンツを作成する際には、併せてユーザーが書き込む動機もセットで考えなくてはなりません。
SEO効果はどうだったか
では、実際に導入をして、さらには書きこんで貰えた会社さまのSEO効果をご紹介します。
この効果は正直に申し上げて、0に近いのではないかと思います。
流入キーワード数も特に増えておりませんでしたし、さらには計測キーワードの検索順位も上がっていませんでした。
ただし、お客さまが何かしらの対策を行ったわけではないので、長い目で見たときに、成果が出れば良いという判断をされていました。
確かに、サービスページや事例ページの下部などに、ユーザー書き込み型コンテンツを配置するのは効果的だとは思いますが、高い効果を期待するとがっかりします。
SEOにおいては、量も大切になっていると思われますので、年間で少しでもSEO効果が出れば良いという計画の方が良いと思われます。
毎月着実に増やしていくことで、緩やかに効果を発揮できると思われます。
成約率はどうか
次に成約率についてですが、こちらは微妙に書き込みがあるサービスページに関する問い合わせが増えたかも?程度だったようです。
ただ、誤差の範囲ではあったようで、なかったらどうなっていたのかが分からないので、何とも言えないと言われました。
ただ、弊社が思うに、成約率に影響を出すためには、書き込み数が足りないのではないかと思われます。
実際にアマゾンで買い物をするときに、書き込み数が0か1つだけあった場合は、そのページの内容で判断します。
逆に書き込み数が多いと、その書き込みの方を優先させて、その商品を判断しています。
そのため、現状では量が足りていないので、成果がておらず、しっかりと数を集めることによって効果を発揮すると思います。
SEOの自動化の第一歩
ユーザー書き込み型コンテンツは、弊社ではSEOの自動化の第一歩だと思われます。
上記事例の効果としては、6ヶ月程度の期間になっているので、もしかすれば、年単位で見れば、非常に高い効果を生み出せる可能性も十分になります。
特に成約対策は、グーグルアナリティクスなどのアクセス解析の結果を利用して改善作業が必須です。
しかし、SEOについては自動化できる箇所は自動化したほうが、圧倒的に効率が高まっていきます。
そのため、もちろん、ホームページ制作後にSEOのためのサイト運営を継続することも重要ですが、少しでも自動化を考えることで、本当に効果的な対策になります。
これからホームページを制作される方は、ユーザー投稿型コンテンツも考え、SEOの自動化の第一歩として見てはいかがでしょうか。