- 2022.02.12
ドメイン変更を伴うサイトリニューアルの注意点
サイトリニューアル時にドメインを変更したいと考えることがあると思います。
しかし、当社のホームページ制作では、ドメイン変更は推奨されず、どうしてもドメインを変更する場合は、最低でも公開してから3ヶ月はホームページから成果を出せないと紹介しています。
今回は、ドメイン変更を伴うサイトリニューアル時の注意点を紹介し、適切な判断を行っていただければ幸いです。
サイトリニューアル時のドメイン変更のデメリット
ドメイン変更を伴うサイトリニューアルにはデメリットが存在し、ドメインを変更すると、集客に関する3つの問題が発生し、訪問者数が大きく減少してしまう可能性があります。
もちろん、対策法は存在していますが、それでも100%の効果を引き出せない可能性があります。
では、具体的にサイトリニューアル時にドメインを変更したときの3つのデメリットを紹介します。
SEO効果の減少
サーチエンジンは、URLをベースにしてSEO効果を測定しているので、ドメインを変更すると全ページのSEO評価が0になってしまいます。
当社は、多くのホームページを制作してきて、お客さまの大半が集客対策としてSEOを希望されるので、SEO評価が0になってしまうことは再出発を意味しています。
0からの再出発になってしまうと、1日や1ヶ月で効果を出せるものではないので、最低でも3ヶ月以上はSEO効果を高める対策を継続しなくてはなりません。
このデメリットがもっとも大きく、ドメイン変更を行うサイトリニューアルをご検討の方は、サーチエンジンからの流入数がなくなっても、問題がないかを確認する必要があります。
他のホームページからの被リンクが無効に
ドメインを変更してしまうと、獲得していた被リンクがすべて404 NOT FOUNDになってしまいます。
この被リンクが404 NOT FOUNDになってしまうというのは、そのリンクを利用したユーザーが適切なページへ移動ができない問題や、さらには被リンクによるSEO効果が0になってしまうことを意味します。
現在のホームページにおいては、SNSでの被リンクは集まりやすいですが、他のホームページやブログからの被リンクの獲得は難しいものになるので、検索順位のためにも、ドメイン変更はなるべく控えたほうが良いと考えます。
ブックマークユーザーが困る
ブックマークユーザーが404 NOT FOUNDに移動してしまうというデメリットがあります。
ブックマークなんてするユーザーが存在するのかと思われるかも知れませんが、私自身、調べたい情報が掲載されたページを複数探しておいて、後から読むためにブックマークを利用しています。
その際に、404 NOT FOUNDになってしまうと、そのホームページ内で情報を探すことは行わずに、別サイトを閲覧することが一般的です。
そのため、そこまで数は多くないかもしれませんが、訪問者数にマイナスが発生してしまうというデメリットがあります。
ドメインを変更するサイトリニューアルなら301リダイレクトを
どうしてもドメイン変更を伴うサイトリニューアルを希望された場合は、301リダイレクトの実装が必須ですが、闇雲な301リダイレクトの実装はおすすめできません。
また、301リダイレクトを行ったとしても、SEO効果に影響がないことはなく、多くの場合で多少はマイナス的な影響を受けてしまいます。
関連ページへ301リダイレクト
関連する新しいURLのページへ301リダイレクトを行いましょう。
もし、ドメイン以外の箇所が同じ文字列になるようであれば、ドメイン単位で301リダイレクトの実装がおすすめです。
ただし、301リダイレクトは、まったく同じ原稿や画像を利用しているページに対して行うことがもっとも高い効果を発揮します。
さらに、同じ原稿を利用していたとしても、サーチエンジンが同じ原稿であると判断しなければ、単にホームページ全体が複雑化されたと判断され、検索順位が落ちる要素の1つになってしまいます。
そのため、301リダイレクトの多用は避けることが推奨されていますが、ドメイン変更を伴うサイトリニューアルの場合は、取り敢えずは301リダイレクトを実装し、サーチエンジンがそれぞれのページのSEO評価を譲渡し終わる1年後から、少しずつリダイレクト本数を減らす努力が必要です。
削除すべきページを探す
ドメイン変更を伴うサイトリニューアルで、リニューアル前のホームページには存在していたコンテンツが、リニューアル後には無くなる場合は、404 NOT FOUNDにするのが良いでしょう。
関連性がない301リダイレクトは、SEO評価を落とすだけになるので、絶対に実施してはいけません。
404 NOT FOUNDページが多少あるくらいであれば、サイトリニューアルによって、少し訪問者数が減少するくらいになるので、無理に301リダイレクトを行うのではなく、ユーザー目線で適切な301リダイレクトの実装が重要です。
被リンクを獲得しているページは301リダイレクトを
リニューアル前のホームページで被リンクを獲得しているページがあれば、リニューアル後の関連ページへと301リダイレクトを行いましょう。
301リダイレクトを行うことで、被リンク効果を引き継ぐことが可能ですし、さらにはリンクを使ったユーザーを適切なページへと誘導することが可能です。
被リンクは、SEO効果で重要になり、せっかく獲得できている被リンクを有効活用することで、サイトリニューアル後のSEO効果を最大化させることが可能です。
まとめ
ドメイン変更を伴うサイトリニューアルのデメリットや対処法を紹介しました。
当社のホームページ制作では、ドメイン変更を行うことはあまり推奨されず、一度公開したURLはできる限り長く利用することが重要です。
現在ドメイン変更を検討されている方は、ぜひ上記内容を参考にして、本当に必要かどうかを再検討しましょう。