- 2023.11.19
ホームページの更新を焦ったときに逆効果になるSEO対策
ホームページを制作すれば、多くの企業が1日でも早くSEO効果を出したいと考えていると思います。
しかし、SEOを焦った場合に、逆効果になり、検索順位を落としてしまうことがあるので、気を付けなくてはなりません。
今回は、これまでホームページを制作後に、数多くのSEOをサポートしてきた経験から、逆効果になってしまう焦ったSEO対策法を紹介します。
ホームページの更新を焦ると逆効果のSEOになる
現在のSEOで高い効果を生み出す対策は、ホームページの更新になっています。
そのため、ホームページ制作後は、新規ページ作成に取り組み、ページ数が増えてくれば、品質を高めるリライトを繰り返すことが正攻法のSEOです。
ただ、その際に焦って新規ページを作成することは、推奨されておらず、それはサーチエンジンがホームページの品質を検索順位を決定するアルゴリズムに含めているからです。
すなわち、ユーザーにとって役に立たない新規ページをどんなに追加しても、検索順位は高まることはなく、低品質なページ数が増えてしまうと、サーチエンジンからこのホームページは全体的に質が低いと判断され、逆効果のSEOとなってしまうのです。
そのため、現在SEOに取り組んでいる方は、焦った対策を行うのではなく、新規ページを作成する際には、ユーザーにとって価値あるページ作成を継続しなくてはなりません。
もちろん逆効果になるSEOは新規ページ作成以外にも存在するので、その対策法を紹介します。
逆効果のSEO対策
当社がこれまでホームページを制作後にSEOをサポートしてきた経験から、逆効果になってしまうSEO対策法を紹介します。
価値がない新規ページを作成してしまう
昨今のサーチエンジンは、狙ったキーワードに関するページ数を増やすことで関連性を高めるか、良質なコンテンツが多いホームページを高く評価して、SEO効果を発揮します。
その際に、関連性を高めるために、新規ページ作成を行うにしても、大量に新規ページを作成しようと考えて、品質がおろそかになってしまうケースがあります。
現在のSEOにおいては、品質が低いページが多いと、逆に検索順位を下げてしまう可能性があります。
そのため、新規ページを作成することは、検索順位を高めるうえで効果的ですが、低品質なものが多いと、逆効果のSEOになり、検索順位を落とす可能性があると理解しなくてはなりません。
ページ数を意識してコピーコンテンツを作成する
ページ数を意識するあまり、自社サイトあるいはライバルサイトからコンテンツをコピーしてしまうケースがあります。
実際に、当社も昔はコピーコンテンツを作成する企業なんてないと思っていたのですが、ある制作実績のお客さまがコピーコンテンツを作成していました。
そちらの企業では、ページの上部と下部を自社サイトの他のページからコピーして、中段はライバルサイトから原稿をコピー&ペーストで張り付けていたのです。
当初は、SEO効果が上がり続けており、月間の訪問者数も10,000人前後となっていました。
当社も結果だけを見ていたので、お客さまの運営努力の結果だと喜んでいましたが、ある日突然検索順位が大きく落ちてしまい、月間のアクセス数が10人まで減少したのです。
そこで、当社では、お客さまのホームページをチェックして、コピーコンテンツが多いことに気が付き、全ページのリライトに取り組んでいただきました。
約1年もの期間がかかってしまいましたが、現在では全文をリライトして、高い検索順位を獲得することに成功し、訪問者数も元通りではありませんが、8,000人まで戻すことに成功しました。
サーチエンジンの認識力を高めるためにキーワードを詰め込んでしまう
本文はもちろん、ページタイトルやメタディスクリプション、Hタグなどに重要なキーワードを詰め込むことはスパムになります。
しかし、実はSEOでは詰め込みは絶対にいけませんが、適切にキーワードを利用することを求めているので、SEO効果を急いで更新作業を行っている会社は、過剰に重要ワードを利用してしまうことがあります。
ここで大切になるのが、自然な形の文章になっているかのチェックです。
サーチエンジンは、重要ワードが何回利用されたや、全文の中で何パーセント利用されているかではなく、自然か不自然かで評価しています。
そのため、公開ボタンを押す前に、必ず自分が書いた文章を読み直してみて、不自然にキーワードを利用している場合は削除しなくてはなりません。
ユーザーに見えない隠しテキストを含める
ユーザーに見えない隠しテキストは、過去にGoogleがTwitterやホームページで何度も止めるべき対策だと公表しています。
そのため、間違いなくSEOでマイナス評価を受ける対策になっており、絶対に行ってはなりません。
どんなにSEO効果を急いで出したいと考えていたとしても、逆効果になるので、絶対に取り組まないようにしましょう。
価値のない内部リンク数を増やしてしまう
内部リンクが検索順位を高める効果があると見た経験がある方も多いと思います。
しかし、関連性が低い内部リンクが多いホームページでは、逆効果になってしまい、ホームページ全体でSEO効果を落としてしまう可能性があります。
内部リンクの基本的な考え方は、ユーザーがページを見ているときに、さらに詳しい情報が掲載されているページへと誘導するものになります。
そのため、SEO効果があるかもしれないと思い、闇雲に設置された内部リンクは、サーチエンジンから検索順位を高めるためだけの対策と見なされ、逆効果になると理解しましょう。
意味のない301リダイレクトを行う
当社の制作実績では、301リダイレクトは極力辞めるようにお願いしています。
301リダイレクトは、確かに同じ原稿のページに行うことで、SEO効果の8割を譲渡する役割があり、そこから文言の変更率に応じて、譲渡の割合が下がっていきます。
ただ、この仕様だった場合に、SEO効果を狙って、大量にページを作成して、サーチエンジンにインデックスさせた後、トップページに301リダイレクトを行う企業が多くなりました。
そのため、サーチエンジンは、301リダイレクト元と先のページをチェックしており、関連性がない場合は、リダイレクト先のページの検索順位を落とす仕様になっています。
301リダイレクトで大切になるのもユーザーになってくるので、ユーザーの利便性を高める以外の301リダイレクトは絶対に辞めなくてはなりません。
検索順位を上げるために低品質な自演の被リンクを行う
ホームページ内の話ではないのですが、被リンクはSEO効果を生み出すことが可能です。
ただ、昨今では、サーチエンジンが関連性が低いと無効化してしまい、さらにはこの関連性のチェックがかなり厳しいものであると考えられます。
さらに過剰に行っている場合は、検索順位を下げてしま恐れもあります。
もちろん、自演の被リンク以外は、無効化処理をされるだけになるのですが、自演の場合はSEO効果を落とす可能性が高いです。
そのため、もし現在検索順位を上げるためだけに、自演で被リンク対策を行っているのであれば、今すぐ辞めることを推奨します。
まとめ
逆効果になるSEOを紹介しました。
上記はすべて、ホームページの運営を焦って早くSEO効果を高めたいという場合に行ってしまいがちな対策になります。
SEOの基本は、突発的な作業ではなく、毎日少しずつ更新を行い続けて、半年後にユーザーフレンドリーなホームページへと成長させることです。
当ページをご覧の方は、早くSEO効果を出したいと考えていたとしても、急いだ対策は逆効果になるので、ユーザー目線でのホームページ運営を継続しましょう。