自分でWordPressサイトを制作するときのプラグインの考え方

当社の問い合わせの中に、自分でWordPressを実装したホームページを制作して、SEO効果を出すためのチューニングだけをして欲しいという依頼があります。

自分で、WordPressを実装したホームページを制作している場合に、多くのプラグイン数を導入している企業が見られますが、プラグイン数が多いホームページにはデメリットも存在しています。

当ページでは、自分でWordPressサイトを制作する際のプラグインに対する正しい考え方を紹介します。

WordPressサイトでプラグイン数が多いデメリット

WordPressサイトの制作で、プラグイン数が増えてしまうと、3つのデメリットがあります。

1点目が、WordPressやプラグインは、定期的にセキュリティの向上を目的としたシステムのバージョンを行っており、プラグイン数が多いホームページでは、バージョンアップが必要なプラグインの数が増えてしまいます。

昨今のWordPressやプラグインのバージョンアップは、レイアウト崩れが発生しないようなものが多いですが、100％とは言い切れません。

もし、バージョンアップを行ってレイアウトが崩れた場合には、修正作業が必要になったり、状況によってはWeb制作会社への依頼が必要になり無駄な予算が発生します。

2点目は、ホームページに実装したプラグインの種類によっては、ソースコードにタグが入ってしまうことがあります。

ソースコードに不要な記述があった場合、大きくはないにしても、SEOで悪影響が発生するリスクが存在しています。

3つ目は、プラグイン数が多いと、ホームページの表示速度が低下します。

プラグインは、PHP言語で書かれているので、通常のHTMLよりも丁寧にタグを記述しなければ、プログラムの動作が遅くなってしまったり、ページの表示速度が低下します。

上記の3つから、WordPressサイトでは、プラグインはインストールをすれば、実装したい機能を追加することができますが、数が多いと、ホームページで大きなデメリットになると理解しましょう。

ホームページを制作した当初は、多くのプラグインを実装していても問題ありません。

ホームページを制作してすぐにバージョンアップが必要になることはないので、数を減らして自分の理想と異なってしまうよりも、プラグインを駆使して、自分の理想通りのホームページを制作しましょう。

ただし、プラグインを実装する際には、1つ注意点があり、それは、長くバージョンアップがされていないプラグインの実装は辞めた方が良いという点です。

長くバージョンアップがされていないプラグインだと、セキュリティホールが多くなってしまうので、実装した結果、ホームページがウイルスに感染するリスクがあります。

そのため、定期的にバージョンアップを実装されているプラグインだけに限定して、理想通りのホームページを制作しましょう。

ホームページ制作時に多くのプラグインを実装すると、セキュリティ上の問題やホームページの表示速度が遅くなる、SEO効果を十分に発揮できない状態になります。

そのため、ホームページ運営の中で、プラグインを利用せずに、ソースコードを作成して、同じ機能性のホームページへと改定していく必要があります。

プラグインで、サイト内検索を実装しているなど、複雑な機能性であれば、ソースコードで対応するには、Web制作会社などのプロでなければ対応が難しいかもしれません。

しかし、例えば、プラグインを利用してバックアップを取得しているや、ソースコードや画像を軽量化している程度であれば、十分にお客さまだけでも対応が可能になります。

もちろん、最終的には、理想通りのホームページのままで、プラグイン数を0に近づけた方が良いですが、一気に行うのではなく、1つずつ確実に実施していけば問題がありません。

実際に、問い合わせをいただいたお客さまのホームページで、40個ほどのプラグインを実装されていたのですが、それを20個まで減らしていただいたところ、ホームページの表示速度とSEO効果を向上させることができています。

一気に行うことは難しいので、いきなり０にするのではなく、ホームページ運営中に、勉強を行いながらプラグインを減らすことで、期待通りの成果が出るホームページへと成長します。

自分でWordPressサイトを制作する場合に知っておきたいプラグインの正しい考え方を紹介しました。

プラグインは、便利なツールではありますが、反面デメリットも存在し、数を減らす意識が大切です。

無理に初めから、プラグイン数を0にするのではなく、理想通りのホームページを制作して、運営の中で、少しずつ数を減らしていくことが良いでしょう。

自分でWordPressサイトを制作して成果を高めたいとお考えの方の参考になれば幸いです。