- 2022.10.19
キーワード出現頻度の最適化はホームページのSEOで必要か
キーワード出現頻度を意識していますか?
キーワード出現頻度は、昨今のホームページ制作では不要であるように思われますが、多くのウェブマスターがSEOで気にするポイントです。
そこで今回は、実際問題として、SEOに強いホームページ制作には、キーワード出現頻度はどれくらい大切になるのかについてご紹介します。
ホームページのキーワード出現頻度とは
ホームページのキーワード出現頻度とは、そのページに記載されている単語数が何個あり、それぞれが何回利用されているかの数値データーになっています。
このキーワード出現頻度は、昔はかなり効果があり、当社もホームページ制作時には、クライアントサイトで必死になって計測をしていました。
ちなみに昔は、3から5%が最適であると言われていました。
そのため、ページごとに重要キーワードを、もっとも利用回数が多い3から5%にして、そこから緩やかにパーセンテージを落としていました。
しかし、昨今のSEOで上位表示を実現している、さまざまなウェブページを見てみると、結構適当になっているように思われます。
また、さらにはホームページ全体でのキーワード比率を見てみても、あまり関係がなさそうに思われ、現在ではおそらく役に立たないものになっています。
このキーワード出現頻度は、ツールを利用して測定が可能で、当社が把握しているツールは以下になります。
こちらのファンキーレイティングを利用することで、利用回数が多い20までの単語出現回数と割合を確認することが可能になります。
ただし、再三になりますが、現在ではほとんど効果が無いように感じら、弊社もホームページ制作後にクライアントへ紹介していません。
キーワード出現頻度に関する情報
このキーワード出現頻度は、単に当社が「今のホームページ制作には不要!」と言っているだけではなく、さまざまな情報を確認したり調査をしています。
その調査結果で、見ていただきたい情報をご紹介したいと思います。
グーグルの誤報でSEO効果ありと発表
2022年5月20日にWeb担当者フォーラムに面白い記事が公開されていました。
グーグルが公式に「SEO的には文字数300語以上・KW出現率2%以下」と示してプチ炎上
日本ではなく、海外ですが、グーグルは、デジタルマーケティングとECサイト運営の知識とスキルを身に着けるオンライン講座を開講しています。
そのオンライン講座の資料になるホームページ内に、1ページに掲載する単語数が300語以上でキーワード出現頻度は2%以下が良いと公表されていたそうです。
当社も初めて見たときは驚き、この記事を見つけたのが5月24日になっていて、すでに効果がないと言われていましたが、グーグル公表の内容であり、試してみることにしています。
その結果、一切検索順位は上がっておらず、さらには訪問者数としても変化がなく、やはり誤報であったように思われます。
現在のSEOにおいては、基本的にはユーザー目線であることが重要になっています。
そのため、本当に必要な情報を記載して、それで単語数が300語以上になり、キーワード出現頻度も2%以下になるのは効果があるかもしれません。
しかし、単語数を増やすやキーワード出現頻度をベースに、リライトを行っても効果を見ることができず、情報は書かれている通りガセネタとなっています。
上位表示サイトの状況
ついでと言っては何ですが、上記対策を行いながら、上位表示サイトのキーワード出現頻度や単語数も調べてみました。
結果としては、特に決まりがなさそうに思われます。
例えば、ある難易度が高いSEOで、長く上位表示を行えているホームページの1ページで利用される単語数を調査してみると、ヘッダーやフッターを含め200キーワードになっていました。
本文だけで言うと、150前後であり、かなり少ない数値になっています。
さらには、単語ごとのパーセンテージを見てみると、これも結構まばらになっていて、最大が7%から2%になっていました。
もちろん、複数のキーワードで調査をしていますが、特に上位表示には関係性が見られませんでした。
ホームページ制作事例
最後に、弊社が制作したホームページで、特に高いSEO効果を出している3社の調査を行いました。
実績企業では、3社とも単語数が多くなっていました。
大体ではありますが、1ページあたりの単語数が、400語から500語になっていて、3社ともが、すべてのウェブページで多くの単語を利用されていました。
ただ、比率でみると、まばらになっていて、ページごとに最大で2から5%くらいになっていました。
そのため、もしかすれば単語数と成果の割合は影響があるかもしれませんが、パーセンテージだけで見ると、ほとんど影響がないように感じます。
ホームページ制作のSEOにキーワード出現頻度は不要
上記の調査結果から、SEOを行うホームページ制作時には、キーワード出現頻度までは確認する必要がないという結論になっています。
それよりも大切になってくるのが、ユーザー目線でホームページ制作とサイト運営を行うことであると感じます。
グーグルやヤフージャパン、マイクロソフトビングが、どのようにユーザー目線の原稿を判断しているかは謎です。
しかし、上位表示サイトや、下位サイトを見ても、出現頻度の傾向が見られず、恐らくほとんど関係がないと思われます。
そのため、ホームページ制作時には、キーワード出現頻度はあまり意識をする必要がなく、それよりもユーザー視点でしっかりと原稿を作っていく必要があります。
もちろん、このユーザー視点と言うのはかなり大変です。
当社もクライアントへは、ユーザー視点のホームページ制作を推奨はしていますが、多くのクライアントが、営業や事務などと兼任のウェブマスターになっています。
そのため、ユーザー視点で作り込むことは非常に難しいですが、それでも問題がありません。
今、自分ができる、ユーザーを考えた最高の原稿であれば、検索エンジンはもちろん、訪問者もしっかりと評価してくれています。
実際に、当社が行ったホームページ制作では、SEOで成功している企業も多いですし、もちろん問い合わせや商品販売などの成果も出しています。
そのため、基本的には、キーワード出現頻度を意識する時間を使い、そのページを、よりユーザー目線にすることが大切になっています。
このユーザー目線に時間を費やすことによって、御社の制作したホームページは、現在よりも高い成果を出せるようになるのです。
ただしキーワード出現頻度が多すぎる場合は注意
基本的には、ホームページ制作中はもちろん、サイト運営の中でも、キーワード出現頻度を意識する必要はありません。
ただし、書き上げた原稿を見たときに、明らかにある特定の単語利用回数が多いと思ったら、しっかりと削ったほうが良いかもしれません。
もしかしたら気にする必要がないかもしれませんが、あまりにキーワード出現頻度が高い場合、スパム行為とみなされる可能性もあります。
検索エンジンは、ブラックハットSEOとしてキーワードスタッフィングという乱用を禁止しています。
もちろん、自然に書いた文章でたまたま数が多いくらいであれば、ブラックハットSEOにはならないとは思いますが、過剰に多い場合は注意するようにしましょう。
大切なのはユーザー目線です。
ユーザー目線でホームページ制作を行い、サイト運営を行っていれば、必ず検索順位は高まります。