- 2023.03.18
スパムリンクはホームページの順位に影響する
ホームページ制作実績のクライアントで、10年以上前に、大量に自作自演の被リンクを増やした企業があります。
その制作されたホームページは、被リンク本数は多いですが、実は2015年ごろのペンギンアップデートで、壊滅的な順位になり、それから低ランクが続いています。
今回は、そのホームページ制作実績のお客さまで解除できる被リンクを解除したら検索順位が安定した事例を紹介します。
スパムリンクとは
昨今のホームページ制作では、スパムに該当する対策を行う企業はほとんどいないと思います。
当社もホームページ制作後に、確かに国や行政運営サイトに登録して、そこから被リンクを獲得する対策は推奨しますが、むやみやたらに増やしません。
当社が考えるスパムとは以下が該当します。
- 被リンク目的の無料ブログ運営
- 被リンクサイトへの登録
昔はどちらも効果を発揮し、今回紹介する事例の企業サイトも、昔はとにかく品リンク本数を増やしていました。
ただ、ペンギンアップデートで一気にランクを落とし、それからは日々新規ページ作成やリライトを行っていました。
しかし、ランキングチェックツールのGRCの無料版を利用して、日々計測していますが、主要なワードはすべて低い順位になります。
それでも少しでも検索ランクが高まるように、ウェブマスターは実に7年以上毎営業日1ページの作成を行い続けています。
そして実は先月ぐらいに制作したホームページのコンテンツ改定を打ち合わせていたときに、クライアントから何とかトップページの順位を上げたいと相談されました。
ただ、経験から、新規ページ作成とリライトの継続こそがSEOであり、既に実行をされていて、一度持ち帰り内容を整理することから始めました。
結果として、コーディングもウェブ標準ですし、サイト構成も他のホームページ制作実績と変わらない構築法などを行っていて、原稿の書き方なども問題がなかったのです。
もしかしたらと思い、過去に設定した被リンクの解除をお願いしてみました。
当社が契約した有料のSEOツールを使い、自演系の無料ブログなどをリストアップし、効果が出るかが分からず、コストを抑える目的で作業自体はお客さまに行っていただきます。
ウェブマスターにエクセルデータをお渡しし、その中で自社が削除できるものは削除をしてくれと依頼をしました。
実際に作業は、1ヶ月かかりましたが、先日一気に検索順位を高める結果になっています。
スパムリンク解除の順位
今回行った対策にリンク否認は含んでいません。
基本的には、グーグルもヤフージャパン、マイクロソフトビング、ダックダックゴーなどの日本国内で主要なサーチエンジンは、低品質なものは無視していると言っています。
そのため、自社がホームページ制作後に自演で行い、現在も管理画面などにログインができるものだけを解除してみる提案をしています。
ペンギンアップデートで一気に多くの企業がリンク集的なコンテンツは削除していて、大半が無料ブログになります。
特にアメブロとライブドア、楽天が多く、現在でもログインIDとPASSが分かるアカウントは削除作業をお願いしました。
アカウントを消すだけで良いので、基本的には簡単ですが、昔に開設していて、管理していたデータを探すのに非常に多くの時間を費やしています。
ただ、1ヶ月くらいで大まかにすべての被リンクを外すことに成功していて、当社もクライアントもこれで少しでも順位が上がってくれればと考えていました。
そしてさらに半月が経過した段階で、実は大きな変化が見られました。
もともとは10キーワードのうち4つが100位以下、5つが大体20位前後、1つが3位になっていました。
それが、すべてのキーワードが100位以内に入り、さらには全体的にランクを高め、10キーワードの平均で15位程度まで上がっています。
もちろん、15位では問い合わせ数は期待できませんが、それでもお客さまは非常に喜んでいました。
実際に先述している通り、サーチエンジンは低品質なものは無視していると発言していて、無視を逃れたものが自社サイトのランクの足を引っ張っていたのです。
もちろん、すべての実績企業で同じ効果を得られるかは謎ですが、現在被リンク本数が多い企業で過去に自演していた方はぜひとも行いたい対策だと思います。
現在のホームページ制作ではスパムリンクは増やさない
ホームページ制作の基本でスパム系は絶対に増やさない方が無難であると思います。
また、過去に行っている場合は、無視して良いとも言いづらく、当事例みたいに、もしかすれば、御社のランクの足を引っ張っている可能性も高いです。
そのため、基本は健全化を目指すことを目標に、たとえランクが落ちたとしても、中長期的な視野を持ち対応すべきであると思います。
グーグル曰く、SEOで成功するには、健全でユーザーフレンドリーのコンテンツが重要であると発言しています。
そのため、今解除をしていなくても、必ず中長期的に見れば、解除を行う可能性は十分にあり得ると思います。
一時的にランクが高まれば良いと考える企業は少ないと思いますので、一時的に下がっても仕方がないと思い、勇気を持って解除してみるのも良いでしょう。
そうして健全化を行っていれば、長い目で見たときに御社のランクは高い状態で安定化でき、期待通りのSEO効果を得られます。