- 2023.11.15
SEOを行うホームページはリライトをしない意識が大切
当社のホームページ制作では、大半の企業が公開後にSEOに取り組んでいます。
SEOでは、ホームページのコンテンツの品質を高めることが重要であると言われていますが、制作実績を見ると、リライトをしていない企業の方がSEO効果が高い傾向が見られます。
今回は、当社がホームページ制作やSEOをサポートしてきた経験から、リライトをしない意識の重要性を紹介します。
ホームページの文章をリライトしない意識とは
ホームページの文章をリライトしない意識とは、なんでも良いから文章を公開することではなく、リライトしなくても良いくらい作り込んだページを作成することを意味します。
すなわち、期待通りに検索順位が向上しなかった場合も、基本的には本文に問題があるはずがないと考えて、新規ページを作成し続けることになります。
実際に、リスクが大きいのではないかと思うかも知れませんが、そのときどきでウェブマスターが考える最高の文章を作成しているのだから、リライトを行う箇所が無いのです。
さらに、制作実績で見ても、今できる本当に最高の文章作成を行い、ホームページにあるすべてのページでリライトを行っていない企業の方が、高いSEO成果を発揮しています。
そのため、新規ページを作成して期待以上に効果が出なかった場合は、リライトを検討するのではなく、今日から最高の文章を作成することに、全力で取り組んだほうが良いと思います。
ホームページをリライトするSEOのデメリット
制作実績の企業に提案するホームページの文章をリライトするSEOのデメリットを紹介します。
品質が高まるリライトは難しい
良質な新規ページを作成しているつもりでも、検索順位が上がらなかった場合、Web制作会社やSEO会社は文章の品質が悪いと言ってきます。
ただ、制作実績の企業では、闇雲な文章を公開しているケースはほとんどなく、新規ページ作成時から、ウェブマスターが考える最高の品質の文章を公開しています。
これらの文章をリライトすれば、もしかすれば成果が出るかもしれませんが、新規ページ作成時に最高の文章を書いている場合、リライトしても似たような品質の文章になってしまう可能性の方が高くなります。
このように、検索順位を高めるには良質なコンテンツへとリライトすることと言っても、最高の品質で文章を書いているので、リライトを行って品質が飛躍的に高まり、SEO効果が出る例は稀ではないでしょうか。
リライトはホームページが再評価になる
リライトを行うと、サーチエンジンがそのページを再評価します。
再評価は、いつ行われるかはホームページによって異なっており、情報収集プログラムのクローラーの訪問頻度によって異なってきます。
そのため、リライトをしたからと言って、すぐに検索順位に反映することは滅多になく、基本的には1週間は再評価の期間が必要になっています。
また、さらには、制作実績のお客さまの事例なのですが、ホームページの品質が低いから検索順位が上がらないと考えて、全ページのリライトを実施した経験があります。
このときに、リライト中からトップページの検索順位が不安定になり、それに引っ張られるように、下層ページの検索順位も不安定になりました。
これは、リライトページ数が多い場合、301リダイレクトの増減と同様に、ホームページ全体を再評価し直しているからだと思います。
そうなってしまうと、今日は2ページ目だけれども、明日は5ページ目というように、自分が行っている対策が本当に正しいかどうかすら、判断ができなくなってしまうのです。
ページを完全に評価する前にリライトするケース
サーチエンジンはクローラーを利用して、各ページの原稿や画像を自社のデータベースに格納して、そこで検索順位を決定しています。
このクローラーは、1度の訪問ですべての文章をデータベースに格納しているのではなく、1度の訪問だと、ソースコードの2,3行しか持って帰ってくれません。
すなわち、サーチエンジンがページすべての原稿と画像をデータベースに格納した段階で、適切な検索順位が決まるのに、リライトをしてしまうと、クローラーは初めから再度情報収集を行う必要があるのです。
これでは検索順位が高まることはあり得ないので、御社が考える良質な新規ページを作成していれば、リライトの実施は不要だと考えています。
ホームページをリライトしない意識を持った時の対策法
良質な新規ページ作成の継続
制作実績の企業では、一切リライトをしておらず、代わりに新規ページ作成を継続し続けています。
制作実績で見ても、良質な新規ページ作成ほど高いSEO効果を得られる対策はないと考えています。
当社がよく提案する新規ページ作成数は、ホームページを公開してから、最短で良質な100ページを作成することです。
制作実績では、この100ページを3ヶ月程度で作成するケースが多いので、当社ではホームページ公開後、SEO効果が出るには最短で3ヶ月であると説明しています。
また、もし3ヶ月が経過しても検索順位が期待通りに向上しなかった場合は、作業の継続をお願いしており、SEO効果を出すことに成功している企業は、6ヶ月以内には狙い通りのキーワードで上位表示を実現しています。
内部リンクの追加
リライトは行いませんが、関連するページがあった場合には、内部リンクの設置をお願いしています。
この内部リンクは、訪問者に複数ページを見てもらうことも考えていますが、多くのお客さまは、SEO効果の向上を考えています。
SEO効果の向上では、内部リンク先ページの検索順位を高める効果ではなく、クロール済み - インデックス未登録を発生させないための対策になっています。
ホームページ全体で、内部リンクを適切に設置している会社ほど、クロール済み - インデックス未登録の数は少なくなっており、間接的なSEO効果の向上対策としています。
たまに本文の一部をリライト
リライトをしない意識と言っても、定期的にホームページに掲載している文章を読み直して、誤字や脱字、表現が悪い箇所がある場合は、その箇所のみをリライトしていただいています。
全文リライトではないので、変更点のみをクローラーが持って帰ってくれて、本当に小さな再評価は行われますが、リライトによって大きく検索順位が変動することはありません。
ホームページはユーザーフレンドリーであれば、SEO効果はもちろん、成約数も高くなるので、明らかなミスがあった場合にのみリライトをお願いしています。
まとめ
当社のホームページ制作では、公開後は、良質な新規ページ作成に取り組んでいただき、基本的にはリライトは推奨しておりません。
制作実績の企業を見ても、リライトをしていないホームページの方が、SEOで成功している確率が高くなっています。
もちろん、リライトを行えば、SEOで成功しない訳ではなく、リライトをしていても高いSEO効果を出している企業もあります。
当ページをご覧の方は、ぜひ自社の運営ボリュームに応じて、リライトは必須ではないと理解して、良質な新規ページ作成に取り組んではいかがでしょうか。