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  • 2023.07.01

WebPとは?ホームページに実装するメリットとデメリット

WebPとは、Googleが開発した新しい画像フォーマットです。

WebPの魅力は、一般的にホームページで利用される画像のJPGやPNG、GIFよりも圧縮率が高くなるので、WebPを活用することでホームページの表示速度を高め、さらにはSEO効果を生み出す可能性があります。

当ページでは、これまでにWebPを活用してきた経験から、WebPとは何かや、メリット、デメリット、変換方法について紹介します。

WebPとは

WebPとは、Googleが開発した新しい画像フォーマットのことを言い、拡張子は「.webp」になります。

WebPがリリースされたのは2010年で、当時は利用しているホームページもWeb制作会社もありませんでしたが、2018年ごろから少しずつ知名度が高まってきた画像フォーマットです。

その魅力は、ホームページで利用されることが多い、JPGやPNG、GIFなどの画像と比べ、最大で50%ほども容量を軽くできるという点があります。

Googleは昔から、ホームページの表示速度は遅いより早い方が良いと発言をしており、ページの表示速度が遅くなる要因には、画像の容量の大きさも含まれていました。

画像をよく利用しているホームページが、WebPを活用するだけで、表示速度を速めることができるようになり、ユーザーの満足度は向上する可能性が高くなります。

また、Googleは、ホームページの表示速度をSEO評価の1つにしているので、それだけでもSEOを行っているホームページであれば、WebPにする魅力は大きくなります。

ただし、以下で紹介する通り、WebPにはメリットもあればデメリットもあるので、自社にとって最適な選択を選ばなくてはなりません。

WebPを実装したホームページのメリット

表示速度が向上

WebPを利用する最大のメリットは、ホームページの表示速度を高めることができるという点です。

当社の経験で見ると、JPGやPNG、GIFなどの画像をWebPにすることで、20%から50%程度圧縮することができるので、画像枚数が多いホームページだと、明らかに表示速度を速めることが可能です。

ホームページの表示速度は、一定以上であれば、成約率には大した影響はありませんが、Googleの発言の通り、遅いよりも早い方が良いことは間違いがないので、少しでも表示速度を早める対策としてWebPの利用は重要であると言えます。

PageSpeed Insightsの点数が高まりSEO効果が微増

ホームページにあるJPGやPNG、GIFの画像をすべてWebPに変更するだけで、Googleが提供するPageSpeed Insightsの点数を高めることが可能です。

ホームページのSEOに真剣な方であるほど、PageSpeed Insightsを利用しているように感じますが、その改善法は、Web制作会社に依頼をしなければならないケースも多くあると思います。

そういった場合に、お客さまができる対策として、WebPの活用があり、その点数の上がり方としては、画像の枚数にも影響があるので、感覚的な数値として理解をいただきたいですが、当社のトップページでは、5点前後向上させることに成功しています。

そのため、PageSpeed Insightsの点数を高めたいけど、Web制作会社に料金を支払ってまではとお思いの方は、自分で画像のWebP化を行うだけで、5点くらいの点数を高めることが可能です。

WebPのデメリットはクロール済み - インデックス未登録

根拠がない話ですが、WebPの最大のデメリットは、画像がGoogleサーチコンソールのクロール済み - インデックス未登録になりやすい傾向があるという点です。

当社のブログでは現在画像を一切利用していないのですが、その理由が、スタッフブログのWebP画像数が増えてきた段階で、ホームページにあるすべての画像がクロール済み - インデックス未登録になってしまったからです。

当社が調べた限りで言うと、ページと画像では評価の仕方が違うので、ホームページのSEOには影響がないそうですが、クロール済み - インデックス未登録に表示されているURL数が多くなってしまうと、ページのURLを見落とす可能性があります。

もちろん、デザイナーがオリジナル画像を作成して差し替えたりもしてみましたが、一向にクロール済み - インデックス未登録が減ることはありませんでした。

そのため、当社では多少見づらいですが、SEOを考えた場合に、クロール済み - インデックスの見落としは回避したいので、スタッフブログに限りすべての画像を削除することとしました。

また、当社に画像のクロール済み - インデックス未登録に困っていると相談をいただくお客さまは、すべてが画像をWebPでアップロードしているので、WebPはクロール済み - インデックス未登録になりやすいのかもしれません。

WebPへの変換方法

昨今では、AdobeのPhoto ShopでもWebP形式の保存が可能ですが、Web制作会社でなければ、Photo Shopを持っていないということも多いので、Photo Shopを利用せずに画像をWebPにする方法を紹介します。

ホームページからJPGやPNG、GIFの画像をローカルに落とした後、Googleが提供するsquooshというホームページにアクセスします。

そのホームページに画像ファイルをドラッグ&ドロップして、左下のCompressの下にあるプルダウンからWebPを選び、EffortやQualityを変更すれば、圧縮率が変わるので、自分の理想通りの圧縮率に調整しましょう。

最後に、左下にあるダウンロードボタンをクリックすれば、アップロードした画像ファイルがWebPとしてダウンロードが可能です。

そして、ダウンロードしたWebPをサーバーにアップロードして、ソースコードの画像のファイル名を指定し直せば、画像をWebPとしてアップロードができます。

ただし、その際に1点だけ注意点があり、それは、もともとのJPGやPNG、GIFの画像のURLから新しいWebP画像のURLへとリダイレクトを行いましょう。

このリダイレクトの実施は、海外SEO情報ブログでもリダイレクトが強調されているので、適切にリダイレクトを行うことで、ホームページのSEOにマイナス影響がなくなる可能性があります。

画像のリダイレクト法は、サーバー会社ごとに仕様が違いますが、当社がホームページ制作でよく提案するエックスサーバーであれば、.htaccessではなく、サーバーパネルから行う必要があります。

ホームページの画像をWebPに変更したSEO効果

WebPについて調べて、当ページに訪問した方の多くが、WebPにしたらホームページにSEO効果があるのかを気にしていると思います。

ホームページにあるすべての画像をWebPに変換した経験から言うと、残念ながらホームページの検索順位が上がるほどのSEO効果を発揮したことはありません。

ただ、PageSpeed Insightsの点数は、高くなるので、SEO効果が0かと言われると0ではありません。

ただし、ホームページによっては、画像がクロール済み - インデックス未登録になってしまう恐れもあるので、SEOでマイナスになる可能性も十分にあると思います。

そのため、画像のWebP化を検討中の方は、SEOを考えるのではなく、ユーザーのためにはJPGやPNG、GIF画像のままが良いか、WebPのほうが良いかから判断することがおすすめです。

まとめ

WebPについて紹介しました。

WebPはホームページの表示速度が速くなるのでSEOにメリットがありますが、ホームページによっては、画像がクロール済み - インデックス未登録になってしまい、SEOでマイナスになる恐れもあります。

そのため、SEOを考えるのではなく、ホームページの表示速度を少しでも早めた方がユーザーにとって便利なホームページかどうかから判断しましょう。

ホームページの画像をWebPにすべきかでお悩みの方の参考になれば幸いです。