- 公開日: 最終更新日:
下層ページとは?基本的な作り方や作成のポイントを解説
下層ページとは、トップページ以外で特定の情報を紹介するページを指します。トップページがサイト全体の顔なのに対し、下層ページは、製品情報や事例紹介など、ユーザーが目的の情報を得るために訪れるページです。
当ページでは、下層ページとは何か、基本的な作り方、作成のポイントを解説します。
目次
下層ページとは
下層ページとは、トップページから枝分かれして設けられる個別のページで、トップページだけでは伝えきれない詳細情報を載せる役割があります。
情報をテーマごとのページに分けることで、ユーザーは目的の内容にアクセスしやすくなります。
ただし、ページ数が増えすぎると内容を探しにくくなり、サイト全体のユーザビリティが低下する可能性があります。その場合は、サブドメインで整理したり、別サイトを立ち上げるといった工夫が必要です。
下層ページはトップページと連携しながら、ユーザーにとって価値ある情報を提供することが大切です。
下層ページとその他のページとの違い
ホームページには、さまざまな種類のページがあり、適切な名称を理解しておくことが大切です。ここでは、下層ページを正しく理解するために、トップページとサブページとの違いを紹介します。
トップページとの違い
トップページは、サイト全体の顔として機能し、訪れたユーザーにホームページの全体像や方向性を伝えるとともに、各コンテンツへ誘導する役割を持ちます。
一方で下層ページは、詳細情報のページです。商品紹介や料金表、よくある質問、事例紹介など、ユーザーが具体的に求める情報を深掘りして提供します。
トップページが「全体像を示してナビゲートする役割」だとすれば、下層ページは「ユーザーの目的を達成するための詳細な回答を担うページ」といえます。
サブページとの違い
サブページという言葉は人によって範囲の捉え方が異なり、曖昧な表現です。一般的には、トップページ以外のページを指し、その中にはカテゴリーページや下層ページも含まれます。
一方、下層ページはカテゴリーページではなく、その下にある詳細情報のページを意味するのが一般的です。
つまり、「サブページ=大きな枠組み」「下層ページ=詳細情報ページ」という関係です。
下層ページの基本的な作り方
下層ページを効果的に作るには、デザインや導線、URL設計などの構成要素を整理することが大切です。ここでは、下層ページの効果的な作り方を解説します。
サイト全体でデザインを統一する
下層ページのデザインは、サイト全体で調和がとれていることが重要です。
トップページが明るく華やかであっても、下層ページが極端に簡素だとデザインの一貫性が失われ、全体の印象を損なう可能性があります。また、統一感が欠けていると、ユーザーはページごとの違いに気を取られ、ホームページの閲覧に集中できなくなってしまいます。
以下は特に意識すべきポイントです。
項目 | 説明 |
フォント | フォントは色合いや文字の太さ、行間、文字サイズ、書体に一貫性を持たせることが重要です。 |
配色 | 配色は、メインカラーだけでなくアクセントカラーや文字色を含め、全体のトーンを揃えましょう。 |
レイアウト | レイアウトは、写真の配置や余白の使い方を統一することで、サイト全体の見やすさを向上させます。 |
アイコンやボタン | アイコンやボタンは、形状やスタイルを統一しておくと、ユーザーが直感的に操作しやすくなり、ユーザビリティの向上につながります。 |
パンくずリストを設定する
下層ページを利用しやすくするためには、パンくずリストの設置が非常に効果的です。
階層が複雑になると、ユーザーは自分がどの下層ページを見ているのか把握しづらくなり、位置関係に迷うことがあります。
パンくずリストを設置することで、ユーザーが簡単に上位の階層に戻ったり、関連ページへアクセスできるようになるため、サイト全体の使いやすさが向上します。
特に、製品情報や事例紹介など、多くの下層ページを持つホームページでは、パンくずリストを活用することで、ユーザーの操作性を大幅に改善することができます。
さらに、パンくずリストの設置はSEOにも効果的です。
構造化データを使ってパンくずリストを設定すると、検索エンジンがサイト内の階層構造を正確に理解しやすくなり、内部リンクの効果を強化することができます。
これにより、下層ページのSEO評価が向上し、サイト全体のパフォーマンスが改善されます。
適切なURL構造を設計する
下層ページのURLを定める際には、シンプルで分かりやすい文字列を設定しましょう。
以下は下層ページのURLを定める時に意識したいポイントです。
内容ごとにディレクトリを分ける | 下層ページのテーマごとにディレクトリを分けることで、ユーザーに分かりやすいURLを作成できます。 たとえば、サービスページなら /service/〇〇/ のように設定し、〇〇には具体的なサービス名を記載しましょう。 シンプルなURLは、訪問者に内容を伝えやすく、SEO効果も高まります。 |
英語表記を行う | URLは英語で表記しましょう。日本語表記の場合、他のホームページでURLがリンクとして使われる際に、ピュニコードに変換されることがあるため、文字化けのように見えてしまうことがあります。英語表記にすることで、視覚的にもわかりやすく、見た目が整ったURLにすることができます。 |
長くしすぎない | URLが極端に長いと、ユーザーからスパムと疑われる可能性があります。一般的には、3つくらいの単語で構成されるシンプルなURLが理想です。短く簡潔なURLはユーザーに安心感を与え、信頼性の向上につながります。 |
下層ページ作成のポイント
下層ページはユーザーが詳しい情報を得るために訪れる重要な場所です。内容が不十分だと離脱につながるため、質や一貫性を意識した文章作成が欠かせません。ここでは、その際に注意すべきポイントを解説します。
ページタイトルに沿った良質な内容を作成する
下層ページを作成する際には、ページタイトルに沿った詳細な内容を作成することが大切です。
タイトルに対して、内容が不十分であったり、理解しづらかったりすると、ユーザーは期待外れと感じてホームページから離脱をしてしまいます。
ページタイトルが示す内容に対してユーザーが十分に満足できるよう、初めて訪れるユーザーから専門的な知識を求めるユーザーまで、幅広く満足させるような詳細でわかりやすい情報を提供することが重要です。
他のページとの整合性を意識する
下層ページを作成する際に注意すべき点として他のページとの整合性を意識しましょう。
たとえば、「ホームページ制作はオワコン」というページと、「ホームページ制作は需要が伸びる」という矛盾するページがあると、ユーザーは混乱します。
時代の変化による情報更新時も、変化の背景や理由を丁寧に説明し、一貫性を保ちましょう。
全てのページで一貫性のあるメッセージを伝えることで、ユーザーの信頼を築き、サイト全体の評価を高めることにつながります。
関連する下層ページに内部リンクを行う
下層ページでは、関連するページ同士を内部リンクでつなぐことが重要です。
内部リンクがあることで、ユーザーは必要な情報にスムーズにたどり着け、サイト内の回遊性が高まります。また、検索エンジンにとってもページ同士の関係が明確になり、SEOの評価向上につながります。
文章内に自然な形でリンクを設置し、ユーザーが次に読み進めやすい導線を意識しましょう。
下層ページ作成時の注意点
下層ページは数を増やせばよいというものではなく、内容や役割を見極めて適切に設計することが大切です。ここでは、下層ページを作成する際の注意点を解説します。
無理に下層ページを作りすぎない
下層ページを無理に増やすと、サイト全体が複雑化し、ユーザーが目的の情報にたどり着きにくくなります。
特に、1つのテーマを複数ページに分割してしまうと、情報が散らばり、読み手にとって「どこを見ればいいのか」がわかりづらくなります。また、過剰なページ数は運営側の更新・管理コストも膨らませます。更新の手間が増え、古い情報が放置されると、サイト全体の信頼性が低下するリスクがあります。
ページ数は「必要な情報を網羅できる最小限」に留め、質を優先することが重要です。
似たテーマは新規でなく既存ページをリライトする
すでに公開しているページと重複するテーマを新規で作成すると、情報が分散してSEO評価を奪い合うカニバリゼーションが発生する恐れがあります。
検索エンジンはどちらのページを優先すべきか判断できず、結果的に両方の順位が下がるケースも少なくありません。そこで、似たテーマや更新が必要な内容は、新しいページを作るのではなく既存ページをリライトして強化しましょう。情報が追加されることで、下層ページの鮮度と信頼性が高まります。
さらに、1つのテーマを1ページに集約することで、ユーザーは情報を探しやすくなり、「このページを見れば全部わかる」という安心感を得られます。結果として、コンバージョン率の向上につながります。
まとめ:下層ページは情報整理と一貫性が重要
下層ページは、単に情報を載せる場所ではなく、ユーザーが求める情報に効率よくアクセスできるよう整理し、サイト全体を通して一貫性を持たせることが重要です。ページごとの内容が充実し、相互に関連性を持つことで、ユーザー満足度が高まり、SEOやコンバージョンの向上にも直結します。
今回紹介したポイントを意識して設計すれば、下層ページが単なる補足ではなく、ホームページの価値を高める中核的な要素として機能するはずです。