- 2023.06.14
飲食店のホームページ制作の必要性やポイントを紹介
飲食店にホームページ制作の提案を行うと、高い確率で「そこまで予算を出せないし、ホームページ制作って必要なの?」と言われます。
確かに、飲食店の場合は、ホームページを制作しなくても、グルメポータルサイトやソーシャルメディアを活用して、高い効果を出している飲食店も多く見られます。
ただ、飲食店専門の制作会社があるように、より高い効果を生み出すには、ホームページが必要不可欠になっています。
今回は、飲食店のホームページ制作の必要性やポイント、さらには成果を出すには、どんなコンテンツを作成すれば良いのかなどについて紹介します。
飲食店にホームページは必要か
飲食店の場合、ホームページを制作しなくても、食べログなどのグルメポータルサイトやツイッターやインスタグラムなどのソーシャルメディアを利用しても高い効果を発揮できます。
現在、2020年に公正取引委員会が発表した飲食店ポータルサイトに関する取引実態調査報告書(概要)を見ると、85%ものユーザーがサーチエンジンを利用して飲食情報を探しています。
また、51%のユーザーがインターネット予約ができなかった場合に、その飲食店の利用を諦めると発言をしています。
もちろん、飲食店のホームページという話ではなく、あくまでグルメポータルサイトの話です。
しかし、サーチエンジンを利用するユーザーが多いということは、すなわちインターネットに大きな需要があるということができます。
さらに、もしグルメポータルサイトに掲載をしたとしても、51%のユーザーが希望通りに予約ができなかったら諦めると回答をしているので、グルメポータルサイトに依存はいけません。
51%のグルメポータルサイトから予約をせずに離脱するユーザーに対してアプローチすることこそが、成果を出すための秘訣と言っても過言ではないのです。
例えば、グルメポータルサイトでも予約はできるけれども、自社のホームページでも予約ができる仕組みを構築すれば、51%を大きく減少させることが可能です。
さらに予約だけの話ではなく、グルメポータルサイトでは、打ち出せなかったたくさんの魅力を自社サイトを制作して打ち出すことで、さらに高い成果を発揮できます。
このように、飲食店でも、最大の成果を得るには、ホームページは必須と言えます。
飲食店のホームページ制作のポイント
これからホームページ制作を検討する飲食店が、どのようなポイントを意識して制作していけば良いかを紹介します。
ターゲットの明確化
誰に対してのホームページを制作するのかを定めましょう。
ターゲットが明確なホームページを制作すれば、コンテンツの品質が一気に高まり、期待以上の成果を発揮できるようになります。
漠然と、飲食店で飲み会をしたい人などでは不十分で、自社の特徴とどんなユーザーに来店されたいのかを定めることで、自然と高い成約率へと成長します。
また、昨今では、ターゲット選定を行ったホームページを制作することで、SEO効果を発揮できる可能性も高まるので、飲食店に限らず、すべての業種でターゲットの明確化は必要です。
ライバル店との差別化
例えば、海鮮居酒屋やイタリアンなど、同じ地域にある競合他社と差別化を行いましょう。
ここで言う差別化とは、デザイン性の話ではなく、コンテンツの在り方で差別化を行うことが重要です。
例えば、デザイン性が競合他社と差別化されたホームページを制作しても、訪問者に十分な魅力の訴求ができないので、期待通りの効果を得ることはできません。
それよりも、自社の特徴を打ち出したコンテンツを作成することで、自然と差別化されることの方が効果を発揮できます。
この差別化したホームページ制作法は、別記事で詳しく紹介ししてるので、もし興味があればご覧ください。
ホームページ全体に店外内の写真を掲載
店内外の写真を必ず掲載しましょう。
店外の写真では、予約をした方が、すぐに気が付けることを意識して、主にアクセスマップや会社概要のページに写真を掲載します。
さらに、トップページやメニューのページなどでは、文章だけでは伝わらない御社の魅力や特長を最大限アピールできることを考えて、店内写真を掲載します。
飲食店のホームページでは、テキストで魅力を伝えることも大切ですが、写真を掲載して、直観的にユーザーの魅力を伝えることも大切です。
実際に制作実績の飲食店で高い成果を出したお客さまでは、予算を削減するために、お客さまがアイフォンで写真撮影を行い、当社でトリミングしてホームページに掲載しています。
もちろん、撮影時から綺麗に見えることを意識はしていますが、プロのカメラマンが撮影したときよりも品質は下がってしまいます。
しかし、ホームページの賞を狙っているわけではないので、ユーザーへの訴求を考えて、今できる最高の品質の写真を掲載した結果、非常に高い効果を発揮しています。
大切なのは直観的にユーザーに魅力を伝えることであり、極端に品質を高めることではないと理解しましょう。
予算を定める
大手の飲食店であれば、十分な予算を確保できますが、小さな飲食店の場合は、厳しい予算の中でホームページを制作するケースが多いでしょう。
そのため、制作会社のヒアリング段階で、お客さまが実現したい目的と、大体の予算を伝えていれば、その予算内で、最適なホームページを提案してくれます。
もちろん、予算を伝えるとぼったくられると不安に思うかも知れませんが、相見積を取っていれば、競合他社と見比べることができるので、ぼられる心配はありません。
予算を伝えていないと、極端に高い費用で提案をされたり、逆にミニマムな提案になったりする可能性もあるので、ある程度の費用感は打ち合わせ前に検討しましょう。
飲食店のホームページに必要なコンテンツ
実際にこれまでの制作実績から、飲食店のホームページに必要だと感じるコンテンツを紹介します。
強みや特徴
強みや特徴のコンテンツは、競合他社との差別化を行う上で大切です。
例えば、大阪の梅田にある海鮮居酒屋というと、御社以外にも同業他社が無数に存在しています。
そのため、ユーザーの選択肢が無数にあるので、強みや特徴を打ち出すことで、成約率の最大化を図ることが可能です。
料理にどんなこだわりがあるのか、店内のレイアウトにはどんな魅力があるのかなど、強みや特徴を打ち出していくことで、魅力に感じてくれたユーザーが予約してくれるようになります。
実際に当社のホームページにある当社の強みページは、アクセス解析グーグルアナリティクスを見ても、他のページを見ているユーザーが、良く移動するページになっています。
強みや特徴ページなんてほとんどユーザーは見ないと言われる飲食店も多くありますが、作り込んでいれば、必ずユーザーは閲覧してくれます。
その閲覧したユーザーが御社の魅力を感じてくれることができれば、ライバルとの差別化ができ、期待以上の予約の獲得が可能になるのです。
メニュー
飲食店のホームページでは、まれにメニューページを、実際の店舗に置いてある紙のメニューの写真を撮って、JPGを貼り付けているだけのケースがあります。
ただ、これはできれば辞めた方が良く、紙とホームページのメニューは分けるようにしなくてはなりません。
というのも、紙のメニューはすでに来店している方に対して、どんな料理や飲み物があるかを紹介する目的になっています。
しかし、ホームページは、予約を検討している方に見せるコンテンツになるので、魅力が最大限伝わるようにしなくてはなりません。
一例ですが、すべてのメニューに対して写真を貼り付けたり、料理人からの一言などを追加して、それぞれのメニューの魅力を打ち出すことが大切です。
営業日時
営業日時は飲食店のホームページでは必ず打ち出しましょう。
営業日時がないと、予約を取るにしても、自分が予約したい時間帯に営業しているのかが分からないケースもあります。
飲食店からすれば、営業日時が書いていなくても、取り合えず電話やフォームから予約をしてくれれば、もし営業時間外ならこちらから連絡すると考えることもあるでしょう。
しかし、ユーザーには無数の選択肢があるということを忘れてはいけません。
御社のホームページに営業日時の記載がなく、不安に感じたユーザーは、競合他社で予約しようと考える方も一定数は必ず存在します。
特に、最近は少し落ち着いてきましたが、コロナの影響など、営業日時がイレギュラーな場合は、しっかりと打ち出すことで、ユーザーに安心感を与えられます。
アクセス方法
アクセス方法も重要です。
飲食店によっては、駅前に店舗があるので、駅から降りればすぐ分かると言われるケースもありますが、電車だけではなく車で来店される方に対するアクセス法も記載しましょう。
さらに、ユーザーによっては、初めて降りる駅の可能性も十分に考えられるので、すべてのユーザーが迷わず来店できる仕組みが必要です。
駅から徒歩5分の飲食店の場合に、駅から降りればすぐ分かると思っても、一定数はそれでも迷ってしまう可能性があります。
そうなると、予約時間をどう扱うべきかや、さらにはトラブルの原因になる可能性もあるので、あらゆるユーザーの目線に立ったアクセス方法の記載が必要です。
予約
昨今は、ホームページから予約ができて当たり前の時代になっています。
予約フォームは予算が必要になるので、ホームページ制作費用を抑えたい場合は、電話だけの予約になりますが、できればフォームを作成した方が利便性が高まるでしょう。
年配の方であれば、電話予約をするケースが多いですが、若い世代はインターネットだけで予約したいと考える方も多くいます。
システムになるので、飲食店によっては予算の関係から完璧なものに仕上げることが難しいかもしれませんが、電話とフォームの両方で予約ができるようにしておきましょう。
スタッフブログ
当社のホームページ制作では、スタッフブログの使い道は、SEO効果の向上が基本です。
ただ、飲食店の場合、グルメポータルサイトが強すぎるので、SEOも意識はしますが、それ以上に訪問者に飲食店のイメージを持ってもらうためにスタッフブログを活用します。
これまで提案してきた中で、お客さまがもっとも更新がしやすく魅力的に感じたスタッフブログの更新内容は、従業員の日記ブログです。
オープン前やオープン後に、スタッフが楽しみながら働いている写真と文章を使って、できる限り毎日記事を公開することで、どんどん成約率が高まっていきます。
また、最低1,000文字は書いたり、飲食店に関する情報だけに限定していくことで、SEOとしても効果を発揮します。
スタッフブログの更新で大切なのは、SEOではなく、読んだユーザーが予約したくなるような文章作成になっています。
新着情報
飲食店からのお知らせを掲載する新着情報は非常に大切です。
イベントの告知や新メニューのリリース、営業日時の変更などを、コンテンツ化していくことで、よりユーザー目線のホームページへと成長します。
また、ソーシャルメディアと連携がしやすいのも魅力の1つで、飲食店の認知度向上には必ず作成しておきたいコンテンツになっています。
飲食店のホームページ制作に必要な集客対策
最後に飲食店のホームページ制作で成果を出すために必要な集客対策を紹介します。
SEO
ホームページの集客対策として、飲食店に限らず、すべての業種で行うのが、SEOです。
SEOとは、グーグルやヤフージャパン、マイクロソフトビングなど、日本国内で主要なサーチエンジンで狙ったキーワードで上位表示を行う対策です。
現在のSEOでは、テクニックや文字数も確かに影響はありますが、それよりもユーザー目線のコンテンツ作成を継続することが大切です。
そのため、できれば毎日、スタッフブログや新着情報などをユーザーのために更新しましょう。
これまでの飲食店のホームページ制作経験からは、SEOに考えずに、自社のペースでユーザーのためにコンテンツを作成し続けている飲食店ほど効果を発揮しています。
ツイッターとインスタグラム
小規模な飲食店の場合、ウェブマスターが料理人になるケースが多いです。
料理人に対して、毎日ホームページを更新して欲しいとお願いしても、時間的な問題から、なかなか実現が難しくなってしまいます。
そこで当社が提案するのが文字数が少なくても投稿が可能なインスタグラムやツイッターです。
どちらのソーシャルメディアもユーザーが、そもそも多くの文字数を期待していないので、少ない文字数でも高い効果を実現できる可能性が十分にあります。
投稿内容で多いのが、料理の写真と一言コメント、新着情報です。
これであれば、仮に1日に3回投稿したとしても、ほとんど時間がかからず、すべての飲食店に対して、集客対策でぜひとも行って欲しいと提案しています。
グルメポータルサイト
グルメポータルサイトに出稿している飲食店には、グルメポータルサイトを利用してホームページの集客をお願いしています。
グルメポータルサイトを見たユーザーがホームページを見る理由は、もっと詳しい情報を得たいと考えています。
そのため、そのようなユーザーに、グルメポータルサイトだけでは打ち出せなかった御社の魅力をアピールすることで、予約数の最大化を図れます。
飲食店のホームページ制作のまとめ
飲食店のホームページにおいては、グルメポータルサイトが強すぎるので集客対策をSEOだけに依存してはいけません。
SEO以外にも、ツイッターやフェイスブック、グルメポータルサイトからの流入を考えることで、成果が出る飲食店のホームページへと成長します。
また、飲食店のホームページでは、テクニックよりも大切になるのが、ユーザー目線になり、ユーザー目線を徹底していれば、必ず効果を発揮できるようになります。
実際に、当社の制作実績のうどん屋とフグ料理店では、子難しいテクニックは一切利用せず、見た人が予約したいと思えるコンテンツを作成して期待通りの効果を得ています。
小さな飲食店の場合、料理人がウェブマスターになるケースが多いので、時間的に厳しいこともあるかもしれませんが、制作会社と一緒になってより良いホームページを制作しましょう。