- 2022.11.23
低予算で集客に成功した古着屋のホームページ制作法
個人で経営をされている古着屋のホームページを制作いたしました。
ヒアリングにお伺いすると、「いくつかWebサイト制作会社と話をしたけど意外とネットショップって高いね」としょっぱなに言われて低価格を希望されていました。
そこで、当社では、もちろんボリュームを落としてネットショップを作成していますが、どうホームページを制作して成果を出したかをご紹介します。
低価格で古着屋のホームページを制作
今回の希望は、低価格でホームページを制作し、ネットショップで古着を販売したいというものでした。
ホームページ制作は、基本的には人件費で算出され、安くと言っても、50万円くらいは必要になってきます。
さらにネットショップと言うと、カートシステムが必要になっていて、一般的に企業のホームページを制作するよりも高い見積書になってしまいます。
当社のホームページ制作費用は、大阪の相場くらいになっていると自負しております。
そのため、恐らく競合他社と同じ構成で提案をしてしまうと金額が問題になる恐れがあり、少し方向性を変えた提案をすることとしました。
通常、古着屋のホームページを制作してネットで販売するというと、SEOを行ったり、商品ページを作成してカートに入れるボタンを設置します。
さらには、成果を急ぐ場合には、リスティング広告対策が一般的です。
ただ、今回はできる限り安いホームページ制作を提案する必要があり、無料ツールを上手く利用したりして予算を抑えています。
古着屋のホームページ制作提案内容
では実際にどう提案を行ったかをご紹介します。
古着屋サイトとして必要なコンテンツ作成
基本的には、古着屋のホームページ制作で作成されるウェブページを作成しました。
例えば、当店についてや、商品紹介、お客さまレビュー、アクセスマップなどです。
その際に、一点注意点があり、それは掲載する内容を限定したことです。
と言うのも、ホームページ制作料金は、基本的には作業時間によって算出されています。
そのため、掲載内容が多ければ多いほど、実は弊社の作業時間が増え、できる限り減らしていただくよう努力をしました。
実際に当社が作成したウェブページ数は10ページ未満になっています。
ただ、そんなホームページ制作で成果を出せるかと言われると、サイト運営努力次第で可能だけど、相当な努力量が必要であるとご提案をしています。
カートをbaseを利用
まず予算を上げる最大の理由はショッピングカートシステムです。
そのため、このショッピングカートシステムをなくすだけで大幅に予算を削減することが可能です。
そして今回ご提案した古着屋には、確かに多少利便性は悪くなりますが、クライアント自身でbaseでネットショップを作成していただきました。
制作したホームページにある商品詳細ページからbaseにリンクを掲載して、そこで商品を購入できるという仕組みです。
baseは、無料で利用ができるネットショップ作成サービスです。
ただ、baseで商品を購入いただく際にクレジットカードが必須になっていて、そのクレジットカードはbaseの決済代行を利用しなくてはなりません。
クレジットカード決済代行業者を選ぶポイントは、サポートもあるとは思いますが、メインは手数料と思います。
実際に何パーセントかは聞いておりませんが、クライアントへ確認すると、少し高いかなと思ったけど、現実的な範囲だったそうです。
そのため、多少面倒くさいですが、制作したホームページに古着を掲載して、それからbaseで商品登録を行う必要がありますが、予算を抑えるには最適な提案だったと思っています。
新規顧客はSEO
新規顧客の開拓は、SEOとツイッターを提案しましたが、クライアントの希望でSEOだけになっています。
その理由は、昼間はずっと実店舗で営業活動をしていて、昼間に集客対策を行うことは難しくなっています。
そのため、営業が終わった後会社で、あるいは家に帰ってから社長さまが集客対策を行う必要があり、もっとも効果が出る対策だけに限定して行いたいと言われました。
もちろん当社としても、作業時間が少ないのであれば、ソーシャルメディアに絞ったほうが良いと言いましたが、それでもやはりSEOを希望されました。
では、このSEOではどんな対策を行ったかと言うと、新規ページ作成になっています。
とにかく毎日しっかりと新規ページを作成するのですが、その内容については、できる限り楽なものを選択していただきました。
例えば、ハイキングにおすすめの古着5選みたいな記事を書いていただきます。
もちろん、自社が提供していない古着は紹介せずに、取扱い古着だけを選んで紹介をしています。
これであれば、実はそれほど時間はかかりません。
ホームページ制作後に提案した内容として以下ページ構成をご紹介します。
- ハイキングに選ぶ服の重要性と古着の有用性
- ハイキングにおすすめの古着5選
- ハイキングから帰った後の古着の洗濯法
実際にはもう少し長いですが、上記をテンプレートに、多くのウェブページを作成して頂いています。
また、さらには、「〇〇ブランドのレッドとブルー、グリーン色を入荷」などをタイトルタグにして記事作成をいただいています。
基本的には、当社が複数のテーマを提案して、それを自社の在庫状況に合わせて、カスタマイズして投稿をしていただいています。
ホームページ制作直後は、結構原稿作成に時間がかかったそうですが、現在では、1記事30分で書き上げることができています。
リピーター対策として
新規顧客開拓はSEOにしておいて、それだけではなく、リピーターに商品を購入してもらえる対策をしました。
基本的にはネットショップ部分はbaseになっていて、ネットショップでリピーターを獲得しづらくなっています。
ただ、実際に来店された、あるいはネットショップで購入された方に、リーフレットなど資料を渡し、そこに企業ラインアカウントとホームページのURLアドレスを記載しています。
リーフレットはすぐに捨てられる恐れがあります。
ただ、ラインは登録をしてもらえれば、消すということは滅多にしないでしょう。
もちろん、情報配信は相手がウザがらないレベルで行い、定期的に忘れてそうな人にアプローチは行っていただいています。
これにより、具体的なリピート率はお伝えできませんが、想定よりも高いリピート率となっています。
古着屋のホームページ制作は次のフェーズへ
現在その古着屋さまは、取り敢えずは満足できる結果になっているそうで、ただSEO努力量が足りないのは分かるけれども、別の対策も試したいとお話いただきました。
その対策とは、楽天ショップへの出店です。
楽天ショップには、古着業界としても、非常に多くのライバルが存在していて、その中で勝つには少しマンパワーが足りないと感じます。
ただ、現在クライアントで検討をしているということで、実際に出店すると決まったら相談するとお話をいただいている状況です。
実際問題として、古着屋にもお伝えしていますが、もう少しSEOを行って、担当者を雇用できた段階で、楽天ショップ出店をおすすめしています。
また、あるいは、自社で独自のカートシステムを構築し、マイページを用意してユーザーを囲い込みたいと提案しています。
楽天への出店はコストが必要です。
そのため、成果を出すのは必達で、そのためには、楽天SEOを行える人間を雇用しなくてはなりません。
とは言っても、当社はWebサイト制作会社になっていて、もしクライアントが楽天へ出店を決められれば、全力でサポートしていこうと思っています。